測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和8年度 午前 第8問〔基準点測量〕解答と解説

令和8年度 第8問📍 基準点測量

次の a ~ c の文は,公共測量におけるトータルステーションを用いた基準点測量について述べたものである。ア ~ エ に入る語句又は数値の組合せとして最も適当なものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。

a.偏心点を設置する場合,偏心距離は測点間距離の [ア] 分の 1 以下を標準とする。
b.水平角観測において,対回内の観測方向数は,[イ] 以下とする。
c.厳密水平網平均計算による新点水平位置の標準偏差の許容範囲は [ウ],厳密高低網平均計算による新点標高の標準偏差の許容範囲は [エ] を標準とする。
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解説

💡 偏心距離 ≦ S/6。対回内の観測方向数は 5 方向以下。厳密網平均の許容範囲は水平位置 100 mm・標高 200 mm(1〜4級共通)。

準則の数値を 4 つ思い出せるかという問題。すべてを覚えていなくても、確実な 2 つで選択肢を絞れる構成になっている。

ア = 6(偏心距離の制限)

偏心点を使う場合、偏心距離 e は測点間距離 S に対して e ≦ S / 6、つまり6 分の 1 以下が標準(準則第23条の表)。これで選択肢 2・3 が消える。

イ = 5 方向(対回内の観測方向数)

TS による水平角観測では、1 つの対回で観測する方向数は 5 方向以下(準則第37条)。方向数が多いと 1 対回に時間がかかり、器械の変動や気象変化の影響を受けやすくなるためである。残るのは選択肢 5 だけ。

ウ = 100 mm、エ = 200 mm(厳密網平均計算の許容範囲)

厳密水平網平均計算による新点水平位置の標準偏差は 100 mm、厳密高低網平均計算による新点標高の標準偏差は 200 mm が、1 級から 4 級まで共通の標準(準則第43条)。高さの方が緩いのは、鉛直角観測は大気屈折などの影響で水平角より精度が出にくいから。

ア=6、イ=5 方向、ウ=100 mm、エ=200 mm の組合せは 選択肢 5。