測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和8年度 午前 第6問〔測量の基準〕解答と解説

令和8年度 第6問🌐 測量の基準

次の 1 ~ 5 の文は,測量法(昭和 24 年法律第 188 号)における測量の基準について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。

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解説

💡 ジオイド=重力の「ポテンシャル」が等しい面であって、重力の「大きさ」が等しい面ではない。

測量法第11条(測量の基準)を軸にした問題だが、正解の選択肢 5 は条文ではなくジオイドの物理的な定義を問うている。条文の知識だけで解こうとすると 5 が「何となく正しそう」に見えるので要注意。

1. 正しい。

世界測地系の要件のひとつ。回転楕円体の中心が地球の重心と一致し、短軸が地球の自転軸と一致する(測量法第11条第3項)。

2. 正しい。

距離と面積は回転楕円体の表面上の値で表す(測量法第11条第1項第2号)。

3. 正しい。

位置の表し方の原則と例外(測量法第11条第1項第1号)。原則は地理学的経緯度+平均海面からの高さ、例外として直角座標・極座標+高さ、または地心直交座標で表すことができる。

4. 正しい。

令和 7 年(2025 年)4 月 1 日に、国土地理院は測地系を JGD2024 へ移行し、あわせて日本水準原点を含む基準点の標高成果を改定した。新しいジオイド・モデル「ジオイド 2024 日本とその周辺」もこのとき導入された。

5. 誤り。 ← これが正解

ジオイドは重力ポテンシャルが等しい面(等ポテンシャル面)のうち、平均海面に最もよく合うものをいう。重力の「大きさ」が等しい面ではない。等ポテンシャル面の上でも重力の大きさは場所によって異なり(高緯度ほど大きい)、だからこそ正規正標高補正のような補正が必要になる。

誤りは 5。