標高が 300 m から 700 m までの範囲にある土地を,デジタル航空カメラを鉛直下に向けて公共測量における数値写真撮影を行う際,撮影範囲全体にわたって隣接するコースの数値写真との重複度が最小で 35% となるように計画したい。撮影基準面の標高を 300 m とするとき,隣接コースの数値写真との重複度は最大で何% となるか。最も近いものを次の 1 ~ 5 の中から選べ。
ただし,使用するデジタル航空カメラの画面距離は 10 cm,撮像面での素子寸法は 10 μm,画面の大きさは 26,000 画素 × 17,000 画素とし,画面短辺が撮影基線と平行であるとする。また,数値写真の撮影は等高度かつコースの間隔を一定で行うものとし,撮影基準面での地上画素寸法は 20 cm とする。なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
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解説
サイドラップ(隣接コース間の重複度)が地表の標高で変わることを扱う問題。カメラの画面のどちらの辺がコース間方向かを正しく読み取れるかで決まる。
地上画素寸法 = 素子寸法 × 対地高度 / 画面距離 なので、撮影基準面(300 m)での対地高度 H は
飛行高度は海抜 300 + 2,000 = 2,300 m。標高 700 m の地点では対地高度が 2,300 − 700 = 1,600 m になる。
画面の短辺(17,000 画素)が撮影基線と平行、つまり飛行方向。隣接コースとの重複に関わるのは、それと直交する長辺 26,000 画素の方。地上での幅は 26,000 × 地上画素寸法。
標高 300 m(対地 2,000 m):地上画素 20 cm → 幅 26,000 × 0.20 = 5,200 m
標高 700 m(対地 1,600 m):地上画素 20 × 1,600 / 2,000 = 16 cm → 幅 26,000 × 0.16 = 4,160 m
コース間隔は一定なので、写真の幅が狭くなる標高 700 m の地点で重複度が最小の 35% になる。コース間隔 B は
※ 画面幅の比 4,160 : 5,200 = 1,600 : 2,000 = 0.8 なので、「1 − 0.65 × 0.8 = 0.48」と対地高度の比だけで出すこともできる。画面の画素数は比をとると消える。