次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における水準測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。
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解説
💡 「後前前後」の目的は沈下と時間変化の相殺。鉛直軸誤差は整準で対処するもので、読定順序とは無関係。
水準測量の観測手順・計算の規定を問う。選択肢 3 は「後前前後」という手順自体は正しいが、その目的が違う、というタイプの誤り。手順を暗記しているだけだと見抜けない。
1. 正しい。
観測方程式による平均計算では、求点の仮定標高は近似値にすぎず、計算で求まる補正量が仮定値のずれを吸収する。どんな値から始めても最終的な最確値は同じになる。
2. 正しい。
水準測量の誤差は観測距離の平方根に比例して増えると考えるので、分散は距離に比例し、重量はその逆数、つまり観測距離の逆数とする。平均計算は観測方程式でも条件方程式でもよい。
3. 誤り。 ← これが正解
後視→前視→前視→後視の順に読むのは、レベルや標尺の沈下と、観測中の時間経過による変化(気温変化による視準線の変動など)の影響を打ち消すため。前視と後視の読定の時間差を往復で対称にすることで、時間に比例して進む誤差が相殺される。鉛直軸誤差は整準の不完全さに由来する誤差で、読定順序では小さくならない。
4. 正しい。
1 級・2 級水準測量では標尺補正計算と正規正標高補正計算(楕円補正)を行い、1 級では正規正標高補正計算の代わりに、実測した重力値を用いる正標高補正計算を使うことができる(準則第67条)。
5. 正しい。
永久標識を設置した直後は地盤がなじんでおらず沈下するおそれがあるため、新設点の観測は設置後 24 時間以上経ってから行う(準則第64条)。
誤りは 3。