測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和3年度 午前 第16問〔地形測量〕解答と解説

令和3年度 第16問🗺️ 地形測量

次の a 〜 e の文は,公共測量における地上レーザ測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a.地上レーザ測量により作成する数値地形図データの地図情報レベルは,1000が標準である。
b.斜面に対する観測の方向は,地形の高い方から低い方への向きを原則とする。
c.標定点は,地上レーザ観測の有効範囲の外に設置する。
d.地上レーザスキャナは,地形,地物等とレーザ光がなす角を入射角とし,標準的な地形,地物等が入射角1.5度以上で観測できる性能を有するものとする。
e.数値地形図作成において,観測した三次元観測データは,標定点等を使用して平面直角座標系へ変換し,オリジナルデータとする。
👇 解答を選ぶ

解説

💡 地上レーザで作る数値地形図は250・500が標準、斜面は低い方から高い方へ計測する。

地上レーザ測量の規定についての正誤問題。今の準則では第4編「三次元点群測量」の第2章(第364条以下)にまとめられているが、本問で問われている内容は出題当時と変わらない。

a. 誤り。

準則第368条第5項では、地上レーザ測量による数値地形図データは地図情報レベル 250 と 500 を標準としている。地上に据えたスキャナで近くを細かく測る方法なので、大縮尺向きである。

b. 誤り。

計測の方向は地形の低い方から高い方へ向けるのが原則(準則第376条第2項)。斜面を下から見上げて測るとレーザが斜面に深い角度で当たり、上から見下ろすと斜面にかすめるように当たって点が粗くなったり、陰になって欠けたりしやすい。

c. 正しい。

準則第370条第2項は、標定点を計測条件を満たす範囲の外に設置することを原則としている。地形の状況で外側に置けない場合は例外とされている。

d. 正しい。

準則第374条のとおり。入射角 1.5 度以上で計測できる性能が求められる。

e. 正しい。

準則第379条のとおり。平面直角座標系以外で計測した点群は、標定点等で平面直角座標系へ変換してオリジナルデータにする。

誤りは a と b。よって 選択肢 1(a,b)。