測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和2年度 午前 第9問〔基準点測量〕解答と解説

令和2年度 第9問📍 基準点測量

次の文は,公共測量におけるGNSS測量機を用いた基準点測量の観測方法について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

👇 解答を選ぶ

解説

💡 RTK法は固定局のデータを移動局へ送り、移動局側で即時に基線解析する(準則第37条)。

GNSS の各観測方法の定義(準則第37条)を問う問題。どの局がデータを送り、どこで解析するかという「データの流れ」に注目する。

1. 正しい。

スタティック法は長時間の同時観測で、衛星が空を動くことによる幾何の変化を利用して整数値バイアスを確定させ、基線ベクトルを求める。精度が最も高く、1・2 級基準点測量で使う。

2. 正しい。

短縮スタティック法はスタティック法の一種で、基線解析で衛星の組合せを多数作るなどの工夫により、整数値バイアスを短時間で決められるようにしたもの(準則第37条)。

3. 正しい。

キネマティック法は、初期化(整数値バイアスの決定)を済ませた後、移動局を次々に移して観測する方法。解析は観測が終わってから後処理で行う(準則第37条)。

4. 誤り。

RTK法では、固定局で取得した信号を移動局へ転送し、移動局側で即時に基線解析を行う(準則第37条)。現場で移動局を持って歩く作業者がその場で座標を得られるのが RTK の利点で、記述は送る向きと解析する場所が逆になっている。

5. 正しい。

ネットワーク型RTK法は、位置情報サービス事業者が電子基準点の観測データから算出した補正データ等を通信回線で受け取り、移動局だけで即時に位置を求める方法。固定局を自分で置く必要がない。

誤っているのは 4。よって 選択肢 4。