測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和2年度 午前 第7問〔基準点測量〕解答と解説

令和2年度 第7問📍 基準点測量

次の a ~ c の文は,公共測量において実施するトータルステーション(以下「TS」という。)を用いた基準点測量の誤差などについて述べたものである。[ア]~[エ]に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

a.TSの距離測定において,気温が[ア]と測定距離は短くなり,気圧が[イ]と測定距離は長くなるなど,気象条件の影響を受ける。
b.TSの距離測定において,距離に比例する誤差には[ウ]による誤差がある。
c.TSにおける水平角の観測の良否は,倍角差及び観測差により判定するが,測量の精度が低下しないように対回内の観測方向数は5方向[エ]としている。
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解説

💡 気温↑で屈折率↓→測定距離は短く、気圧↑で屈折率↑→長く。距離比例誤差は変調周波数。対回内の方向数は5方向以下(準則第37条)。

光波測距は「光が往復する時間(位相差)× 大気中の光速」で距離を出している。大気の屈折率が変われば光速が変わり、測定値がずれる。その向きを考えれば ア・イ が決まる。

ア:上がる、イ:上がる

TS は標準の屈折率 ns を仮定して距離を計算しており、正しい距離は D = Ds × ns / n(Ds:測定値、n:実際の屈折率)。
気温が上がると空気が薄くなって n が小さくなる → 実際の光速が速くなり、同じ距離でも測定値 Ds は短く出る。
気圧が上がると空気が濃くなって n が大きくなる → 測定値は長く出る。

ウ:変調周波数の変化

距離は変調波の波長を物差しにして測るので、変調周波数がずれると物差しの目盛そのものが伸び縮みし、誤差は距離に比例する。位相差の読み取り誤差は距離によらない一定の誤差である。

エ:以下

1 対回で観測する方向が多いと、その間に器械の状態や大気が変わり精度が落ちる。準則第37条で対回内の観測方向数は5 方向以下とされている。

ア=上がる、イ=上がる、ウ=変調周波数の変化、エ=以下 の組合せは 選択肢 1。