次の a ~ e の文は,測量法(昭和24年法律第188号)における測量の基準について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.距離及び面積は,測量法で規定する回転楕円体の表面上の値で表示する。
b.回転楕円体の長半径及び扁平率の値は政令で定められており,過去にこれらの値が改正されたことがある。
c.測量の原点は,日本国内では日本経緯度原点及び日本水準原点が唯一である。
d.日本水準原点の原点数値は政令で定められており,東京湾平均海面の高さを基準としている。
e.位置は,天文経緯度及び平均海面からの高さで表示する。
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解説
💡 原点は離島などで国土地理院の長の承認があれば別にできる(第11条ただし書き)。位置は天文ではなく地理学的経緯度。
測量法第11条(測量の基準)の各号と、施行令で定める数値の関係を問う問題。「唯一」「天文」といった言い切りの語に注意する。
a. 正しい。
測量法第11条第1項第二号のとおり。距離・面積は回転楕円体の表面上の値に直して表す。
b. 正しい。
長半径と扁平率は測量法施行令で定められている。2002 年(平成 14 年)の世界測地系への移行で、ベッセル楕円体の値から GRS80 楕円体の値に改められた。
c. 誤り。
測量法第11条第1項第三号は、原点を日本経緯度原点と日本水準原点とした上で、離島の測量その他特別の事情がある場合は、国土地理院の長の承認を得て別の原点を使えるというただし書きを置いている。「唯一」とは言えない。
d. 正しい。
原点の地点と原点数値は政令(測量法施行令)で定める(第11条第1項第四号)。日本水準原点の数値は東京湾平均海面からの高さとして定められており、2011 年の東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動の後に改められたこともある。
e. 誤り。
測量法第11条第1項第一号は、位置を地理学的経緯度と平均海面からの高さで表示するとしている(場合により直角座標・極座標・地心直交座標も可)。天文経緯度は鉛直線の向きで決まる値で、楕円体を基準にした地理学的経緯度とは一致しない。
誤りは c と e。よって 選択肢 5(c,e)。