次のa~eの文は,リモートセンシングについて述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.光学センサで使用する電磁波の波長はマイクロ波センサで使用するものより長いため,雲の影響を受けない。
b.合成開口レーダー(SAR)は,対象物に電磁波を照射し,その反射波を受信して地表面の状態を把握する能動型センサである。
c.合成開口レーダー(SAR)に使用される周波数帯には,L バンド,X バンドなどがあり,X バンドの方がL バンドより波長は長く樹木などを透過しやすい。
d.近赤外線は,可視光線に比べて植生からの反射率が高い。
e.熱赤外線センサは,対象物からの熱放射を観測するため,夜間も観測することができる。
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解説
💡 光学センサの波長はマイクロ波より短く雲にさえぎられる。L バンドは X バンドより波長が長く植生を透過しやすい。
センサの種類と使う電磁波の波長の関係を問う問題。「波長が長いほど雲や植生を通り抜けやすい」という一本の筋で a と c が判断できる。
a. 誤り。
光学センサが使う可視光〜赤外線の波長はマイクロメートル単位で、センチメートル単位のマイクロ波より短い。そのため光学センサは雲にさえぎられる。雲を通して観測できるのはマイクロ波の方。
b. 正しい。
SAR は自分でマイクロ波を出して、その反射を受ける能動型センサ。太陽光が要らないので、夜でも雲があっても観測できる。
c. 誤り。
X バンドの波長は約 3 cm、L バンドは約 20 cm 台で、L バンドの方が長い。波長が長い L バンドの方が樹木の葉や枝を通り抜けて地面まで届きやすい。
d. 正しい。
植物の葉は赤い光をよく吸収し、近赤外線を強く反射する。この差を使って植生の分布や活性を調べる。
e. 正しい。
熱赤外線センサは物体自身が出す熱放射をとらえるので、太陽光の無い夜でも観測できる。
誤りは a と c。よって 選択肢 1。