次のa~cの文は,地上レーザスキャナを用いた地形測量及び地上レーザスキャナを用いた三次元点群データ作成について述べたものである。[ア] ~ [エ] に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
a.地形測量では,地上レーザスキャナで取得された高密度の標高値群とその [ア] を基に地物などを描画していく。
b.三次元点群データ作成とは,[イ] から地形を捉えられなかった点を除去していき,地形を表現する標高値の集合を作成することである。
c.航空レーザ測量では,上空から地上に向けて [ウ] を照射するため,[エ] によって地表面を識別できる。そのため,電線や樹木といった数値地形図データ作成に不必要な情報を自動的に除去しやすい。一方で,地上レーザ測量では,不必要な情報は [エ] のみによっては自動的に除去することが比較的難しいため,地上レーザ測量の対象地域は [ウ] を遮るものが少ない地域に限定することが望ましいと考えられる。
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⚠ 規則の改正あり(今の規則では一部の記述が変わります)
解説
💡 点群は座標と反射強度を持つ。計測データから地表以外の点を除いて点群を作る。航空レーザはラストリターンパルスで地表を識別できる。
出題当時の「地上レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」の用語による問題。今は準則に取り込まれ、データの呼び名が変わっている(下のイを参照)。語句の意味から考えれば答えは変わらない。
ア:反射強度
レーザスキャナは、点までの方向と距離から座標を出すと同時に、戻ってきた光の強さ(反射強度)も記録する。材質や色で反射強度が違うので、白線や舗装の境などを見分けて描画に使える(今の準則第376条でも方向・距離・反射強度を計測するとしている)。波長は機械ごとに決まった値で、点ごとの情報にはならない。
イ:三次元観測データ
計測したままの点の集まりから、地表を捉えていない点(草木、車、人など)を取り除いて地形を表す点群にする。取り除く元は計測データの方で、数値地形モデルは作った結果の側。今の準則では、計測したままの点群を「オリジナルデータ」、そこから地表面の点だけを抜き出したものを「グラウンドデータ」と呼ぶ(準則第381条)。
ウ:レーザ光 エ:ラストリターンパルス
上空から真下へレーザ光を照射すると、1本のパルスが樹木の葉や電線で一部反射し、残りが地面まで届いて最後に戻ってくる。最後に戻るラストリターンパルスは地表面からのものである可能性が高く、これで地表を見分けられる。地上から水平に近い角度で照射する地上レーザでは、最後に戻った光が地面からとは限らないので、この方法だけでは不要な点を除ききれない。そのため、レーザ光をさえぎる物が少ない地域が向いている。
反射強度・三次元観測データ・レーザ光・ラストリターンパルス。よって 選択肢 3。