測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 平成30年度 午前 第9問〔基準点測量〕解答と解説

平成30年度 第9問📍 基準点測量

次の文は,我が国の準天頂衛星システムの特徴や仕組みについて述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

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解説

💡 準天頂衛星は傾いた対地同期軌道(約1日で一周)で、約12時間で回る GPS の軌道とは別。測量では GPS と同等に扱える。

準天頂衛星システム(みちびき)の軌道の特徴と、公共測量での扱いを問う問題。

1. 正しい。

日本の真上付近に長い時間とどまる衛星なので、ビル街や山あいのように空の見える範囲が狭い場所でも高い仰角で受信できる。GPS と合わせて使うことで、測位できる場所と時間帯が広がる。

2. 正しい。

地上から見た軌跡は、日本付近とオーストラリア付近の間を南北に行き来する8の字形になる。そのため日本だけでなく、その経路に近い東南アジア・オセアニアでも信号を受けられる。

3. 正しい。

準則第21条第4項で準天頂衛星は GPS 衛星と同等に扱えるので、この組合せは GPS・準天頂衛星 4 機と GLONASS 衛星 2 機の計 6 機。準則第37条の使用衛星数の表では、GLONASS を使うときは両方を 2 衛星以上ずつ、合計 5 衛星以上(スタティック法)または 6 衛星以上(その他の方法)とされており、どの観測方法でも条件を満たす。

4. 正しい。

準則第21条第4項のとおり。準天頂衛星は GPS 衛星と同等の衛星として扱い、両者をまとめて「GPS・準天頂衛星」と表記する。

5. 誤り。

GPS 衛星は高度約 2 万 km の中軌道を約 12 時間で一周する。準天頂衛星(静止衛星を除く)は軌道面を傾けた対地同期軌道を約 1 日で一周し、日本の上空に長くとどまるように設計されている。GPS とは別の軌道を回っている。

よって 選択肢 5。