次のa~eの文は,公共測量における空中写真測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.対空標識の設置とは,同時調整及び数値図化において基準点,水準点,標定点などの写真座標を測定するため,基準点などに一時標識を設置する作業をいう。
b.撮影計画においては,全ての主点位置が撮影区域内に収まるように設定する。
c.GNSS/IMU 装置を用いた撮影では,IMU の累積誤差を考慮し,撮影コース長をおおむね15 分以内で撮影できる距離とする。
d.同時調整とは,各写真の外部標定要素の成果値並びにパスポイント,タイポイントなどの水平位置及び標高を計算する作業をいう。
e.数値図化において標高点の水平位置の許容誤差は,地図情報レベル2500 の場合0.6 m 以内である。
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解説
💡 撮影コースは区域の外側に1ステレオモデル以上はみ出させる。標高点の2回測定の較差はレベル2500で0.4 m以内。
空中写真測量の各工程の定義と数値を、準則の条文と照らす問題。
a. 正しい。
準則第175条の定義どおり。同時調整と数値図化で写真上の位置を正確に測れるよう、基準点などに写真に写る一時標識を設ける。
b. 誤り。
準則第185条第1項第五号では、撮影区域を完全に覆うため、各撮影コースで撮影区域の外側に 1 ステレオモデル以上を設けるとしている。コースの両端の写真の主点は区域の外に出るので、「全ての主点を区域内に収める」は誤り。区域内に収めると区域の端が実体視できなくなる。
c. 正しい。
準則第185条第6項のとおり。IMU(慣性計測装置)は時間とともに誤差がたまるので、1 コースをおおむね 15 分以内で撮り終えられる長さにする。
d. 正しい。
準則第209条の定義どおり。空中三角測量によって、各写真の外部標定要素の成果値と、パスポイント・タイポイントなどの水平位置・標高を決める。
e. 誤り。
数値図化での標高点の測定は、2 回測ってその較差を確かめる規定で、地図情報レベル 2500 での許容範囲は 0.4 m 以内(準則第232条。0.6 m はレベル 5000 の値)。水平位置の許容誤差を定めた規定ではない。なお、レベル 2500 の数値地形図データの水平位置の標準偏差は 1.75 m 以内(準則第105条)。
誤りは b・e。よって 選択肢 4(b, e)。