測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 平成30年度 午前 第13問〔水準測量〕解答と解説

平成30年度 第13問📏 水準測量

水準点A~Eにおいて水準測量を行い,表13 の結果を得た。1 km 当たりの観測の標準偏差の値は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。

表13
観測路線観測距離往路の観測高低差復路の観測高低差
A → B1.5 km-0.5467 m+0.5456 m
B → C0.8 km+0.2004 m-0.2006 m
C → D2.3 km+8.2076 m-8.2060 m
D → E2.1 km-0.2262 m+0.2252 m
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解説

💡 往復の較差 d を d²/S で1 km 当たりにそろえ、m = ½√(Σ(d²/S)/n)。

往復観測の較差(往路と復路の食い違い)を材料に、観測の精度を 1 km 当たりの値で表す問題。往復の観測値は本来、符号が逆で大きさが等しいので、往 + 復 = d が誤差の現れになる。路線長が違うので、d² を距離 S で割って 1 km 当たりにそろえる。

① 各路線の較差 d と d²/S
路線Sd(mm)d²d²/S
A → B1.5−1.11.210.807
B → C0.8−0.20.040.050
C → D2.3+1.62.561.113
D → E2.1−1.01.000.476
計2.446
② 1 km 当たりの較差 d の標準偏差

σd = √(Σ(d²/S) ÷ n) = √(2.446 ÷ 4) = √0.6115 = 0.782 mm

③ 往復平均の標準偏差に直す

d は往路と復路の2つの観測を足したものなので、片道 1 回の標準偏差は σd/√2。観測値として使う往復平均はその 1/√2 なので、全体では σd の半分になる。

m = σd ÷ 2 = 0.782 ÷ 2 = 0.391 mm(まとめて書くと m = ½ √(Σ(d²/S) ÷ n))

※ 較差そのもののばらつき 0.782 mm(選択肢 4)で止めないこと。

よって 選択肢 3(0.391 mm)。