測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和2年度 午前 第23問〔地図編集・GIS〕解答と解説

令和2年度 第23問🗾 地図編集・GIS

次の a ~ e の文は,GISで取り扱うデータについて述べたものである。それぞれのデータをベクタデータ,ラスタデータに分類したとき,ラスタデータに該当するものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a.デジタル航空カメラで撮影した数値写真を正射変換し,「作業規程の準則」の数値地形図データファイル仕様で規定する地図情報レベル2500の図郭割りで切り出したデータ。
b.複数の点を結ぶ線で表現した道路の中心線データ。各線データには道路種別,路線名称の属性情報が付与されている。
c.地表を任意の三角形で分割したデータ(TIN)。それぞれの三角形の各頂点には座標値及び標高値が付与されている。
d.JIS X 0410地域メッシュコードで定められた第2次地域区画(2次メッシュ)について,各区画を四隅座標の点列で表現したデータ。各区画のデータには第2次地域区画を示す数字の属性情報が付与されている。
e.24bitカラー画像データの画素値(RGB値)で地表面の標高値を表現したデータ。
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解説

💡 画素の値で表すのがラスタ(オルソ画像・RGB標高画像)。点・線・面の座標で表すのがベクタ(道路中心線・TIN・四隅座標のメッシュ)。

ラスタデータは格子状に並んだ画素(セル)の値で表すデータ、ベクタデータは座標を持つ点・線・面で形を表すデータ。「格子かどうか」ではなく「画素の値で表しているか、座標の並びで表しているか」で見分ける。

a:ラスタ

正射変換した写真(オルソ画像)を図郭で切り出したもの。中身は画素の集まりなので、どの単位で切り出してもラスタ。

b:ベクタ

点を結んだ線(ポリライン)に属性を付けたもの。典型的なベクタデータ。

c:ベクタ

TIN は不規則に配置した点(頂点)の座標と、それを結ぶ三角形で地表を表す。座標を持つ点と面の組合せなのでベクタ。規則的な格子に標高を並べたグリッド DEM とは区別する。

d:ベクタ

メッシュ区画は規則的に並んでいるが、ここでは各区画を四隅の座標の点列(ポリゴン)で表しているのでベクタ。形が格子でも表現方法で判断する。

e:ラスタ

画素ごとの RGB 値に標高を埋め込んだ画像(標高タイルのような形式)。画素の値で量を表しているのでラスタ。

ラスタデータは a と e。よって 選択肢 3(a,e)。