測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 令和2年度 午前 第20問〔写真測量〕解答と解説

令和2年度 第20問📷 写真測量

次の a ~ e の文は,公共測量における航空レーザ測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a.コース間標高値の点検は,コース間の重複部分に点検箇所を選定し,コースごとの標高値の比較点検を行う。
b.レーザ測距装置の位置は,地上に設置した固定局との基線解析をスタティック法により行い求めることができる。
c.航空レーザ用数値写真の撮影範囲は必要に応じて設定し,計測対象地域の80%を標準とする。
d.既存データとの整合は,既存データとグラウンドデータとの重複区間を設定して比較及び点検を行い,必要に応じて再計算処理又は再計測などの是正処置を実施する。
e.フィルタリング点検図は,フィルタリングが適切に行われたか否か,作成されたグラウンドデータの異常の有無について点検するために作成する。
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解説

💡 動く航空機の位置は固定局とのキネマティック解析で求める(準則第546条)。航空レーザ用数値写真は計測対象地域を網羅(第551条)。

航空レーザ測量(準則 第4編第6章、準則第542条以下)の各工程の正誤。飛行中の航空機の位置をどう求めるかを考えれば b は判断できる。

a. 正しい。

準則第558条のとおり。隣り合うコースの重なった部分に点検箇所を選び、コースごとの標高値を比べて系統的なずれが無いかを調べる。

b. 誤り。

レーザ測距装置は飛行中の航空機に載っていて刻々と動くので、地上の固定局との基線解析はキネマティック法で行う(準則第546条:固定局はレーザスキャナの位置をキネマティック法で求めるために設置する)。スタティック法は観測点が静止していることが前提で、移動体には使えない。

c. 誤り。

航空レーザ用数値写真はフィルタリングと点検に使うので、撮影は計測対象地域を網羅する範囲とする(準則第551条第2項)。8 割で足りるという規定は無い。

d. 正しい。

既存の航空レーザ測量成果と重なる区間を設け、グラウンドデータの標高を比べて点検する(準則第568条)。差が大きければ原因を調べて是正する。

e. 正しい。

準則第569条のとおり。フィルタリング点検図は、フィルタリングの適否とグラウンドデータの異常の有無を確かめるために作る。

誤りは b と c。よって 選択肢 3(b,c)。