次のa~cの文は,公共測量において実施するトータルステーション(以下「TS」という。)を用いた基準点測量の精度管理について述べたものである。[ア] ~ [エ] に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
a.気象補正前の測定距離は,気温が上がった場合は [ア] ,気圧が下がった場合は [イ] など,気象条件の影響を受ける。
b.偏心点を設ける場合,偏心距離は [ウ] の6 分の1 以下でなければならない。
c.電子基準点や,電子基準点のみを既知点として設置された基準点を既知点とする4 級基準点測量では,2 級以上の性能を有するTS を使用する場合は, [エ] の条件が緩和される。
👇 解答を選ぶキー 1〜5 で選択・Enter で次へ
解説
💡 気温上昇・気圧低下はどちらも屈折率を下げ、補正前の距離を短くする。偏心距離は測点間距離の1/6以下。
TS の距離測定に効く気象の影響と、準則の基準点測量の方式(準則第23条)にある数値の制限を問う問題。
ア・イ:気象補正前の測定距離
TS は、光が標準的な大気の速さで進むと仮定して、往復にかかった時間(位相差)から距離を計算している。気温が上がる、または気圧が下がると空気が薄くなって屈折率が小さくなり、光は仮定より速く進む。往復の時間が短く出るので、補正前の測定距離は真の距離より短くなる(気象補正でその分を長くする)。気温上昇も気圧低下も同じ向きに効く。→ ア:短くなり、イ:短くなる。
ウ:偏心距離の制限
準則第23条の表で、偏心距離 e は e ≦ S/6、S は測点間距離とされている(電子基準点のみを既知点とする場合は S を新点間の距離とする)。→ ウ:測点間距離。
エ:4級基準点測量の制限の緩和
準則第23条の備考と準則第35条第2項により、4級基準点測量で、電子基準点のみを既知点として設置された基準点や電子基準点などを既知点とし、2級以上の性能を持つ TS 等を使う場合は、路線の辺数及び路線長について緩和した値(結合多角方式なら 10 辺以下 → 15 辺以下、500 m 以下 → 700 m 以下)を標準にできる。→ エ:路線の辺数及び路線長。
ア 短くなり・イ 短くなる・ウ 測点間距離・エ 路線の辺数及び路線長。よって 選択肢 1。