測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 平成30年度 午前 第22問〔地図編集・GIS〕解答と解説

平成30年度 第22問🗾 地図編集・GIS

次のa~eの文は,地図投影法について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a.地図投影法は,三次元立体である地球の表面に存在する地物の位置や形を,できるだけ正しく平面に描くための方法である。
b.正距図法は,地球上の任意の2 地点間の距離が,同一の縮尺で地図上に表示される図法である。
c.正積図法は,地球上の任意の範囲の面積が,縮尺に応じて地図上に正しく表示される図法である。
d.地図上において,正距図法と正積図法の性質を同時に満足させることは,理論上可能である。
e.ガウス・クリューゲル図法は,正角円錐図法の一種で,回転楕円体から平面に直接投影を行うものであり,大・中縮尺地図の図法として多く用いられている。
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解説

💡 正距は特定の点・線からの距離だけ正しい。両立しないのは正角と正積。ガウス・クリューゲル図法は横メルカトル(正角円筒)。

球面(楕円体面)を平面にひずみなく写すことはできないので、図法は距離・面積・角度のどれを守るかで分かれる。守れる性質の組合せを押さえる問題。

a. 正しい。

曲面である地球の表面を、目的に応じたひずみの少ない形で平面上に表すための方法。

b. 誤り。

正距図法で距離が正しいのは、図の中心など特定の点からの距離や、特定の線に沿った距離だけ。平面上で任意の 2 点間の距離をすべて正しく表すことは不可能。

c. 正しい。

正積図法は、どの範囲の面積も縮尺どおりの比率で表す図法。形はゆがんでもよい。

d. 正しい。

正距図法の「正距」は特定の点や線に沿った距離のことなので、正積と両立できる。たとえばサンソン図法(正弦曲線図法)は正積で、中央経線と各緯線に沿った距離も正しい。理論上両立しないのは正角と正積の組合せ。

e. 誤り。

ガウス・クリューゲル図法は横メルカトル図法の一種で、円筒を横に置いた正角円筒図法にあたる(円錐図法ではない)。回転楕円体から直接平面に投影し、平面直角座標系や UTM 図法など大・中縮尺の地図に使われる点は正しい。

誤りは b・e。よって 選択肢 4(b, e)。