測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士試験 平成30年度 午前 第2問〔測量の基準〕解答と解説

平成30年度 第2問🌐 測量の基準

次の文は,国際地球基準座標系(International Terrestrial Reference Frame)(以下「ITRF」という。)などについて述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

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解説

💡 ITRF の X 軸は経度0°、Y 軸は東経90°、Z 軸は北極方向。日本では X が負、Y・Z が正。

ITRF の成り立ちと座標軸の向きを問う問題。ITRF は地球の重心を原点とする三次元直交座標系で、Z 軸は北極方向、X 軸は経度 0°(グリニッジ子午線)と赤道の交点方向、Y 軸は東経 90° と赤道の交点方向。この向きさえ押さえれば 3 と 4 は判定できる。

1. 正しい。

VLBI・SLR・GNSS などの宇宙測地技術による世界各地の観測を、国際的な協力の枠組みで統合して構築し、定期的に更新している。

2. 正しい。

原点は地球の重心(質量中心)で、三つの直交する軸で位置を表す地心直交座標系。

3. 誤り。

X 軸と Y 軸が入れ替わっている。X 軸が経度 0°、Y 軸が東経 90° の方向。

4. 正しい。

日本はおおむね北緯 20°〜46°、東経 122°〜154° にある。緯度 φ・経度 λ の点は X ∝ cos φ cos λ、Y ∝ cos φ sin λ、Z ∝ sin φ で、λ が 90° を超えるので cos λ は負、sin λ は正。北半球なので Z も正。よって X は −、Y は +、Z は +。

5. 正しい。

測量法第11条で、世界測地系の回転楕円体の長半径と扁平率は政令で定めるとされ、その値は GRS80 楕円体のもの(長半径 6,378,137 m、扁平率 1/298.257222101)。

よって 選択肢 3。