次の a 〜 e の文は、公共測量における河川測量について述べたものである。ア 〜 オ に入る語句又は数値の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

河川測量の各作業について、5 つの空欄に入る語句・数値を当てる問題。空欄を 1 つずつ確定していけば、選択肢は自然に 1 つに絞れる。
距離標は、地形図上で位置を選定したあと、その座標値に基づいて近傍の基準点から放射法等で設置する。ここで必要なのは平面位置を与えてくれる点なので、基準点でなければならない。
もう一方の候補である「水準基標」は、水位標の高さを管理するために標高を与える点であって、平面位置を出す作業の基準にはならない。役割が違うので誤り。よって 3 級基準点。
この 2 つは縦断と横断の違いで決まる。縦の縮尺はどちらも 100 分の 1 〜 200 分の 1 で共通なので、差がつくのは横の縮尺だけである。
縦断は川に沿って上流から下流まで、数 km 〜 数十 km にわたる長い区間を 1 枚に収める。したがって横方向はかなり縮める必要があり、1,000 分の 1 から 100,000 分の 1 までが標準となる。
横断は川を横切る方向の断面で、幅はせいぜい数十〜数百 m にすぎない。長い区間を詰め込む必要がないので、100 分の 1 から 1,000 分の 1 までで足りる。
水準基標測量は、水位標の基準となる標高を精密に定める作業なので、2 級水準測量に相当する精度が要求される。観測機器は 1 級レベル又は 2 級レベルと、1 級標尺を組み合わせる。レベルの等級を上げても標尺が粗ければ精度は出ないので、標尺も上位のものを用いる。
水深の測定に使うのは音響測深機である。船から水中へ音波を発射し、水底で反射して戻るまでの時間から深さを求める。
もう一方の候補「電波式水位計」は、水面の高さ(水位)を岸から非接触で測る装置であって、水底までの深さは測れない。水位と水深はまったく別の量である点が引っかけになっている。
なお記述の後半にあるとおり、水深が浅くて音波が使いにくい場所ではロッドやレッドで直接測り、航空レーザ測深機を使う場合は水を透過しやすい緑波長のレーザ光を用いる。