測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士補試験 令和7年度 第8問〔基準点測量〕解答と解説

令和7年度 第8問📍 基準点測量

次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における電子基準点のみを既知点とした GNSS 測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。

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解説

💡 電子基準点のみを既知点とする網平均は今期座標で行い、新点はセミ・ダイナミック補正で元期座標に戻す。

電子基準点だけを既知点にする GNSS 測量では、電子基準点の位置が地殻変動で動き続けている点がポイント。網平均を「今」の位置で行い、最後に元期に戻すという手順を押さえる。

1. 正しい。

GNSS で得られるのは楕円体高なので、国土地理院のジオイド・モデルから求めたジオイド高で補正して標高にする(準則第40条・準則第43条)。

2. 正しい。

準則第37条の定義どおり。観測データから衛星の組合せを多数作って解くことで、スタティック法より短い観測時間で基線を決められるようにした方法。

3. 正しい。

アンテナの受信位置は電波の来る方向で変わる(位相特性)。この影響を機種ごとのパラメータで補正するのが PCV 補正で、スタティック法・短縮スタティック法の基線解析では原則として行う(準則第41条)。

4. 正しい。

衛星が空の一部に偏っていると、交会の幾何条件が悪くなって位置の精度が落ちる。稼働状態や飛来情報を見て片寄った配置を避ける(準則第37条)。

5. 誤り。

電子基準点のみを既知点とする場合、三次元網平均計算に使う既知点の緯度・経度・楕円体高は今期座標(成果表の元期座標にセミ・ダイナミック補正を行って観測時点の位置にしたもの)とする(準則第43条)。観測した基線ベクトルは「今」の地殻の状態を表しているので、既知点も「今」の位置にそろえないとひずみが出る。網平均で求めた新点の座標は、最後にセミ・ダイナミック補正で元期座標に戻す。

誤っているのは 5。よって 選択肢 5。