測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士補試験 令和6年度 第9問〔基準点測量〕解答と解説

令和6年度 第9問📍 基準点測量

次の 1 ~ 5 の文は,GNSS 測量機を用いた基準点測量における誤差やその軽減方法について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。

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解説

💡 2周波で消せるのは電離層遅延。対流圏遅延は周波数によらず標準大気で補正する。

GNSS 測量の誤差の種類と,それぞれをどの方法で減らすかの組合せを問う問題。

1. 正しい。

反射波が直接波に混ざって届く現象をマルチパスといい,建物や金属製の構造物の近くで誤差が大きくなる。

2. 正しい。

2 台の受信機で同じ衛星の位相の差をとると衛星側の時計誤差が消え,さらにその差を 2 つの衛星間でとる(二重位相差)と受信機側の時計誤差も消える。

3. 正しい。

アンテナの電気的な受信位置は電波の入射角によって変わる(PCV)。PCV 補正でこの影響を小さくする。スタティック法などの基線解析では原則として PCV 補正を行う(準則第41条)。

4. 正しい。

電子基準点の成果は元期のまま,観測は地殻変動が進んだ今の位置で行われる。補正しないとひずみの分だけ新点の成果が近くの既設点の成果と合わなくなるため,セミ・ダイナミック補正で整合させる。

5. 誤り。

2 周波で軽減できるのは電離層による遅延である。電離層の遅れは周波数によって違うので,2 つの周波数の差から遅れを求められる。対流圏の遅延は周波数によらないため 2 周波では消せず,基線解析ソフトの標準大気モデルで補正する(準則第41条)。

誤っているのは 選択肢 5。