測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士補試験 令和6年度 第11問〔水準測量〕解答と解説

令和6年度 第11問📏 水準測量

次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における水準測量を実施するときに留意すべき事項について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の 1 ~ 5 の中から選べ。

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解説

💡 標尺は2本1組で、往路と復路で交換する。測点数は偶数。

準則第64条の水準測量の観測方法のうち,標尺の扱いと観測の手順を問う問題。

1. 誤り。

標尺を 2 本 1 組とするのは正しいが,往路と復路では標尺を交換する(準則第64条第2項第三号)。往復で標尺の役割を入れ替えることで,標尺固有の誤差が往路と復路で同じ向きに残らないようにする。「同じにする」が誤り。

2. 正しい。

観測の記録は,後から手を加えていないことが信頼の前提になる。そのため手簿の読定値も電卓に入力した観測データも訂正してはならない。

3. 正しい。

準則第64条第2項第五号のとおり。前後の視準距離を等しくすると,視準線の傾きによる誤差や地球の曲率(球差)の影響が後視と前視で同じ量になり,差をとると消える。

4. 正しい。

準則第64条第2項第六号のとおり。往路と復路で同じ固定点を使えば,区間ごとに往復差を確かめられ,再測の範囲も狭くできる。

5. 正しい。

1 級水準測量の観測は 1 視準 1 読定(準則第64条第2項第一号)。自動レベル・電子レベルでは 後視 → 前視 → 前視 → 後視 の順に読む(気泡管レベルでは,後視の小目盛,前視の小目盛,前視の大目盛,後視の大目盛の順)。前後を対称な順に読むことで,観測中のレベルや標尺の沈下など時間とともに変わる誤差を小さくできる。

誤っているのは 選択肢 1。