次の a ~ d の文は,公共測量におけるGNSS測量機を用いた基準点測量について述べたものである。[ア] ~ [エ] に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
a.準天頂衛星はGPS衛星と同等の衛星として扱うことが [ア] 。
b.2周波で基線解析を行うことにより,[イ] の影響による誤差を軽減することができる。
c.基線解析を行うには,測位衛星の [ウ] が必要である。
d.電子基準点のみを既知点とした2級基準点測量において,[エ] の緯度及び経度は,成果表の値又はセミ・ダイナミック補正を行った値のいずれかとする。
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解説
💡 準天頂衛星はGPSと同等に扱える。2周波で減らせるのは電離層遅延。基線解析の固定点は元期・今期座標のどちらでもよい(準則第41条)。
GNSS 測量の衛星の扱い、2周波観測のねらい、基線解析に要るデータ、既知点座標の扱いを1つずつ埋める問題。
ア:できる
準則第21条第4項で、準天頂衛星は GPS 衛星と同等の衛星として扱うことができるとされ、両者をまとめて「GPS・準天頂衛星」と書く。
イ:電離層
電離層を通るときの電波の遅れは周波数によって大きさが違う。そのため2つの周波数の観測値を組み合わせると、この遅れを計算で取り除ける。対流圏の遅れは周波数に関係しないので2周波では消えず、標準大気のモデルで補正する(準則第41条)。
ウ:軌道情報
基線解析では各衛星がその時刻にどこにいたかが必要で、それを与えるのが軌道情報(放送暦が標準:準則第41条)。飛来情報は「いつ、どの衛星が上空に来るか」の予報で、観測計画を立てるときに使うもの。
エ:基線解析の固定点
準則第41条により、基線解析の固定点の緯度・経度は、成果表の値(元期座標)か、セミ・ダイナミック補正を行った値(今期座標)のどちらかとする。一方、電子基準点のみを既知点とする場合の三次元網平均計算では、既知点の座標は今期座標と決められている(準則第43条)。「成果表の値でもよい」とは書けないので、エは三次元網平均計算の既知点ではない。
ア できる、イ 電離層、ウ 軌道情報、エ 基線解析の固定点。よって 選択肢 2。