次の文の [ア] 及び [イ] に入る数値の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
三角形ABCで∠ABCの角度を同じ条件で5回測定し,表3の結果を得た。このとき,∠ABCの角度の最確値の標準偏差の値は [ア] となる。
また,表3の測定値の最確値を∠ABCの角度とし,辺ABの辺長を3.0 m,辺BCの辺長を8.0 mとしたとき,辺CAの辺長は [イ] となる。
| 測定値 |
|---|
| 59° 59′ 57″ |
| 60° 0′ 1″ |
| 59° 59′ 59″ |
| 60° 0′ 5″ |
| 59° 59′ 58″ |
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解説
💡 最確値の標準偏差は √(Σv²/n(n−1)) = √2 ≒ 1.4″。CA² = 9 + 64 − 24 = 49。
同じ条件(等しい精度)で5回測った角について、最確値とその標準偏差を出し、続いて余弦定理で残りの辺を求める2段構えの問題。
① 最確値
60° 00′ 00″ を基準にして秒の部分だけ見ると −3″、+1″、−1″、+5″、−2″。合計が 0 なので平均も 0″、最確値は 60° 00′ 00″。
② 残差の二乗和
残差 v(測定値 − 最確値)は ① の値そのもの。Σv² = 9 + 1 + 1 + 25 + 4 = 40
③ 最確値の標準偏差(ア)
m = √{Σv² ÷ (n(n − 1))} = √{40 ÷ (5 × 4)} = √2 = 1.41421 ≒ 1.4″
√{Σv² ÷ (n − 1)} = √10 ≒ 3.2″ は「1回の測定の標準偏差」で、最確値の標準偏差ではない。選択肢 5 の 3.2″ はこの取り違えをねらっている。
④ 辺 CA(イ)
余弦定理 CA² = AB² + BC² − 2·AB·BC·cos∠B に、cos 60° = 0.50000 を入れる。
CA² = 9 + 64 − 2 × 3 × 8 × 0.5 = 73 − 24 = 49 → CA = 7.0 m
最後の項を足してしまうと √97 ≒ 9.8 m(選択肢 2・4)になる。符号に注意。
ア = 1.4″、イ = 7.0 m。よって 選択肢 1。