次のa ~e の文は,GNSS測量機を用いた基準点測量(以下「GNSS測量」という。)について述べたものである。[ア]~[オ]に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。
a.GNSS測量機を用いた1 級基準点測量は,原則として,[ア]により行う。
b.アンテナ位相特性の影響による誤差は,各観測点のGNSSアンテナを[イ]方向に整置することで軽減することができる。
c.GNSS測量では,[ウ]が確保できなくても観測できる。
d.[エ]の影響による誤差は,GNSS衛星から送信される2 周波の信号を用いて解析することにより軽減することができる。
e.GNSS衛星から直接到達する電波以外に,構造物などに当たって反射した電波が受信される現象を[オ]といい,測量の誤差の原因となる。
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解説
💡 GNSSは視通不要(上空視界は必要)。2周波で消せるのは電離層遅延。反射波はマルチパス。
GNSS による基準点測量の方式と、主な誤差の原因・対策を問う語句の穴埋め。
ア:結合多角方式
1級・2級基準点測量は原則として結合多角方式で行い、単路線方式はやむを得ない場合に限られる(準則第23条)。GNSS 測量機を使う場合も同じ。
イ:同一
アンテナが電波を受ける位置(位相中心)は、電波が来る方向によってわずかにずれる。全ての観測点でアンテナの向きをそろえておけば、そのずれが各点で同じように生じ、基線の計算で打ち消し合う。
ウ:観測点間の視通
GNSS は各点で衛星の電波を受けて基線を決めるので、点と点が互いに見通せる必要はない。一方、上空の視界は衛星の電波を受けるために欠かせない。
エ:電離層
電離層を通る電波の遅れは周波数によって違うので、2つの周波数の信号を比べればその影響を推定して減らせる。対流圏の遅れは周波数によらないため、2周波でも消せない。
オ:マルチパス
建物などで反射した電波が直接の電波と一緒に受信される現象がマルチパス。サイクルスリップは、衛星の電波が一時的に途切れて搬送波の波数の数え方が飛ぶ現象で、別のもの。
ア 結合多角方式、イ 同一、ウ 観測点間の視通、エ 電離層、オ マルチパス。よって 選択肢 2。