公共測量における1 級水準測量では,使用する標尺に対して温度の影響を考慮した標尺補正を行う必要がある。公共測量により,水準点A,Bの間で1 級水準測量を実施し,表13に示す結果を得た。標尺補正を行った後の水準点A,B間の観測高低差は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
ただし,観測に使用した標尺の標尺改正数は20℃において+6.0×10-6 m/m,膨張係数は+1.5×10-6/℃とする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
| 観測路線 | 観測距離 | 観測高低差 | 気温 |
|---|---|---|---|
| A→B | 2.1 km | +32.2200 m | 28℃ |
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解説
💡 補正量={標尺改正数+膨張係数×(t-20℃)}×高低差。距離は使わない。
標尺の目盛の狂い(標尺改正数)と、気温による伸び縮み(膨張係数)を合わせて、観測高低差を補正する計算。1級水準測量では標尺補正計算を必ず行う(準則第67条)。
① 1 m あたりの補正量
基準温度 20℃ からのずれは 28-20=8℃。
標尺改正数 +6.0×10-6 + 膨張係数 1.5×10-6×8 = +18.0×10-6 m/m
② 補正量
32.2200 × 18.0×10-6 = 0.00058 m
観測距離 2.1 km は補正には使わない。補正は高低差(標尺で読んだ長さ)にかかる。
③ 補正後の高低差
+32.2200 + 0.00058 = +32.22058 ≒ +32.2206 m
補正量が正なので、標尺の1目盛が表示より長い(読みが実際より小さく出る)ことになり、高低差の絶対値を大きくする向きに補正する。
補正後の高低差は +32.2206 m。よって 選択肢 4。