次のa~eの文は,公共測量における測量作業機関の対応について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a.気象庁から高温注意情報が発表されていたので,現地作業ではこまめな水分補給を心がけながら作業を続けた。
b.現地作業の前に,その作業に伴う危険に関する情報を担当者で話し合って共有する危険予知活動(KY活動)を行い,安全に対する意識を高めた。
c.測量計画機関から貸与された測量成果を,他の測量計画機関から受注した作業においても有効活用するため,社内で適切に保存した。
d.基準点測量を実施の際,観測の支障となる樹木があったが,現地作業を早く終えるため,所有者の承諾を得ずに伐採した。現地作業終了後,速やかに所有者に連絡した。
e.E市が発注する基準点測量において,E市の公園内に新点を設置することになった。利用者が安全に公園を利用できるように,新点を地下に設置した。
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解説
💡 貸与資料は他の業務に使わない。伐採は事前に所有者の承諾が必要(測量法第16条・第39条)。
公共測量を請け負った作業機関として、安全・預かった資料・他人の財産・設置場所の利用者への配慮が適切かを判断する問題。
a. 正しい。作業機関には、現地作業での作業者の安全を確保する措置が求められる(準則第10条)。高温注意情報が出ている日に水分補給を徹底するのは熱中症を防ぐ適切な対応。
b. 正しい。作業前に危険の芽を全員で洗い出す KY 活動は、事故を防ぐ取組として推奨されるもので、準則第10条の安全確保にかなう。
c. 誤り。計画機関から貸与された測量成果などの資料は、その業務のためだけに使うものである。別の発注者の仕事に流用する目的で社内に残しておくのは不適切で、作業が終われば貸主に返す。
d. 誤り。測量の障害となる植物を伐除するには、あらかじめ所有者又は占有者の承諾を得なければならない(測量法第16条。公共測量には第39条で準用)。作業を急ぐ理由で無断で切り、後から連絡するのは許されない。
e. 正しい。永久標識の規格と設置方法は付録5を標準とする(準則第32条)。人が行き来する公園で、つまずきの原因にならないよう地下に設置するのは、設置場所の利用者に配慮した適切な判断。
誤っているのは c と d。よって 選択肢 4。