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測量士試験 令和7年 午前 第2問
〔法規・条約〕の解説・解答

📅 2025年5月18日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第2問 ⚖️ 法規・条約
📋 問題文

次の a ~ e の文は,国際地球基準座標系 (以下「ITRF」という。)について述べたもので ある。 明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。 次の 1 ~ 5 の中から選べ。

a. ITRF における地球上の位置は,地球の重心を原点とした三次元直交座標で表される。
b. ITRF のX軸は,回転楕円体の中心から経度 0°の子午線と赤道との交点に向かう方向を正と し,Y軸は,回転楕円体の中心から西経 90°の子午線と赤道との交点に向かう方向を正とす る。
c. 日本国内の座標を ITRF で表すと,X座標の符号は常に負である。
d. 日本では,地球上での位置を表すための基準となる回転楕円体として GRS80 を採用しており, その短軸は,ITRF のZ軸と一致している。
e. 日本の測地成果は,ITRF が更新されると連動して更新される。
1. a, c2. a, d3. b, c4. b, e5. d, e
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

ITRF(国際地球基準座標系)の構造と日本の測地系運用に関する正誤判定問題。ITRFは地球重心を原点に置く右手系の三次元直交座標である。

a. 正しい。ITRF では地球上の位置を、地球重心を原点とする (X, Y, Z) 三次元直交座標で表現する。
b. 誤り。

Y軸の取り方が逆になっている。ITRF は右手系で構成され、X軸(経度0°方向)と Z軸(北極方向)を決めると、Y軸は 東経90°方向に向くことが自動的に決まる。「西経90°」とする記述は誤り。

c. 正しい。日本国内(東経135°付近)の地点を ITRF で表現すると、X軸の正方向(本初子午線方向)から見て真裏に近いため、X 座標は負になる。
d. 正しい。日本は GRS80 楕円体を採用し、その短軸(自転軸方向)は ITRF の Z軸と一致するよう定義されている。
e. 誤り。

日本の測地成果は ITRF の改定と自動連動するわけではない。ITRF 更新時には別途法令上の手続きを経て改定される(例:JGD2011 は ITRF2008 を基準として法令で固定)。

誤りはbとe。組合せは 選択肢 4(b, e)。
💡 X=グリニッジ(0度), Y=東経90度, Z=北極。日本の測地成果はITRFと独立して改訂される。
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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)