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測量士試験 令和7年 午前 第19問
〔写真測量〕の解説・解答

📅 2025年5月18日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第19問 📷 写真測量
📋 問題文

次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における UAV を用いた測量について述べたものである。明らかに 間違っているものはどれか。 次の 1 ~ 5 の中から選べ。

1. UAV 写真測量において,高低差が大きい地域を撮影する場合,撮影基準面は数コース単位に設 定することができる。
2. UAV 写真点群測量では,撮影した数値写真を用いて,三次元形状復元計算により三次元点群デ ータを作成する。
3. UAV 写真点群測量において,水平位置及び標高の基準となる標定点を検証点としても利用し, 三次元点群データの位置精度の評価を行う。
4. UAV レーザ測量において,画像による地物確認に用いるため,レーザ計測と同時期に数値写真 を撮影する。
5. UAV レーザ測量では,オリジナルデータの点検測量を,検証点の設置による点検や横断測量に よる点検などの方法で行うことができる。
📄 原典の問題ページ(画像)
元問題
💡 解説

UAV を用いた測量(写真点群測量・レーザ測量)の運用基準に関する正誤判定。
本問の要は標定点と検証点の役割の違いにある。標定点は三次元形状復元計算に入力として使う点で、検証点はその計算結果が正しいかを外から確かめる点である。役割が正反対なので、この 2 つを兼ねてよいかどうかで判断できる。

1. 正しい。

高低差の大きい地域では、全域を単一の撮影基準面で扱うと対地高度が場所によって大きく変わり、地上画素寸法が揃わなくなる。そこで撮影基準面を数コース単位で設定することが認められている。記述のとおり。

2. 正しい。

UAV 写真点群測量は、重複させて撮影した多数の数値写真から、三次元形状復元計算(SfM)によって点群を作る手法。写真の外部標定要素と特徴点の三次元座標を同時に求めることで、地形・地物の形状を復元する。記述のとおり。

3. 誤り。 ← これが正解

標定点と検証点を兼ねることはできない
標定点は三次元形状復元計算に入力として与えられる点なので、計算結果は当然その標定点によく合うように出てくる。その点で精度を測っても「入力どおりに計算できました」という当たり前の結果しか得られず、精度の評価にならない。学校の試験にたとえるなら、試験問題を事前に教えたうえで採点するようなものである。
だからこそ検証点は、計算に一切使わない独立した点として、標定点からできるだけ離れた位置に配置する。その点で実測値と計算値を比べて初めて、第三者的な精度評価が成立する。「標定点を検証点としても利用し」とするこの記述が誤り。

4. 正しい。

UAV レーザ測量で得られるのは点群であって、そのままでは「この点の集まりが何なのか」が判別しにくい。そこでレーザ計測と同時期に数値写真を撮影しておき、画像と照らし合わせて地物を確認する。時期がずれると現地の状況が変わってしまうため「同時期」であることが重要。記述のとおり。

5. 正しい。

UAV レーザ測量のオリジナルデータの点検測量は、検証点の設置による点検横断測量による点検などの方法で行うことができる。前者は点で、後者は線(断面)で照合する方法で、いずれも独立した実測との比較という点は共通している。記述のとおり。

誤りは 3 のみ。よって 選択肢 3
💡 標定点=計算の入力/検証点=結果のテスト。役割が逆なので兼用は不可で、検証点は標定点から離して置く。「兼ねることができる」と書かれていたら誤り、と判断してよい。

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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)
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