次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における UAV を用いた測量について述べたものである。明らかに 間違っているものはどれか。 次の 1 ~ 5 の中から選べ。

UAV を用いた測量(写真点群測量・レーザ測量)の運用基準に関する正誤判定。
本問の要は標定点と検証点の役割の違いにある。標定点は三次元形状復元計算に入力として使う点で、検証点はその計算結果が正しいかを外から確かめる点である。役割が正反対なので、この 2 つを兼ねてよいかどうかで判断できる。
高低差の大きい地域では、全域を単一の撮影基準面で扱うと対地高度が場所によって大きく変わり、地上画素寸法が揃わなくなる。そこで撮影基準面を数コース単位で設定することが認められている。記述のとおり。
UAV 写真点群測量は、重複させて撮影した多数の数値写真から、三次元形状復元計算(SfM)によって点群を作る手法。写真の外部標定要素と特徴点の三次元座標を同時に求めることで、地形・地物の形状を復元する。記述のとおり。
標定点と検証点を兼ねることはできない。
標定点は三次元形状復元計算に入力として与えられる点なので、計算結果は当然その標定点によく合うように出てくる。その点で精度を測っても「入力どおりに計算できました」という当たり前の結果しか得られず、精度の評価にならない。学校の試験にたとえるなら、試験問題を事前に教えたうえで採点するようなものである。
だからこそ検証点は、計算に一切使わない独立した点として、標定点からできるだけ離れた位置に配置する。その点で実測値と計算値を比べて初めて、第三者的な精度評価が成立する。「標定点を検証点としても利用し」とするこの記述が誤り。
UAV レーザ測量で得られるのは点群であって、そのままでは「この点の集まりが何なのか」が判別しにくい。そこでレーザ計測と同時期に数値写真を撮影しておき、画像と照らし合わせて地物を確認する。時期がずれると現地の状況が変わってしまうため「同時期」であることが重要。記述のとおり。
UAV レーザ測量のオリジナルデータの点検測量は、検証点の設置による点検や横断測量による点検などの方法で行うことができる。前者は点で、後者は線(断面)で照合する方法で、いずれも独立した実測との比較という点は共通している。記述のとおり。