← 測量士 過去問解説トップ

測量士試験 令和7年 午前 第14問
〔地形測量〕の解説・解答

📅 2025年5月18日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第14問 🗺️ 地形測量
📋 問題文

次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における地形測量のうち,現地測量について述べたものである。 明らかに間違っているものはどれか。 次の 1 ~ 5 の中から選べ。

1. 現地測量で使用する基準点は,4 級基準点,簡易水準点又はこれと同等以上の精度を有する基 準点とする。
2. 現地測量で使用する機器は,3 級トータルステーション又は 2 級 GNSS 測量機と同等以上の性 能を持つものを標準とする。
3. 基準点又は TS 点から地形を測定する場合,地性線及びジオイド高を測定し,図形編集装置に よって等高線描画を行う。
4. 現地測量により作成する数値地形図データの地図情報レベルは,原則として1000 以下とする。
5. 地形測量で測定した座標値等には,その属性を表すために原則として,分類コードを付す。
📄 原典の問題ページ(画像)
元問題
💡 解説

現地測量(TS や GNSS を使って現地で直接、地形・地物を測る作業)の基準に関する正誤判定。
見分けの鍵は「現地で実際に測れるものは何か」という一点。現場で得られるのは位置(座標)と高さであって、地球の重力分布に由来する量を巻尺やレーザで測ることはできない。この視点で選択肢を読むと、ひとつだけ性質の違うものが混ざっているのが分かる。

1. 正しい。

現地測量で使用する基準点は、4 級基準点、簡易水準点又はこれと同等以上の精度を有する基準点とする。現地測量は地形図を作るための細部測量なので、基準点測量ほど高い等級は要求されない。記述のとおり。

2. 正しい。

使用する機器は 3 級トータルステーション又は 2 級 GNSS 測量機と同等以上の性能を持つものを標準とする。こちらも「細部を測るのに見合った性能」という考え方で、最上位の機器までは求められない。記述のとおり。

3. 誤り。 ← これが正解

現地で測定するのは地性線(尾根線・谷線など地形の骨格をなす線)と標高であって、ジオイド高ではない
ジオイド高とは、回転楕円体面からジオイド面(平均海面を陸地内部まで延長した面)までの隔たりのことで、地球の重力分布によって決まる量である。現地に立ってトータルステーションや標尺で測れるようなものではなく、国土地理院が提供するジオイド・モデルから内挿して与えるものだ。
そもそもジオイド高が必要になるのは、GNSS で得た楕円体高を標高に換算する場面(標高=楕円体高−ジオイド高)であって、等高線を描くために現地で測る量ではない。「地性線及びジオイド高を測定し」とするこの記述が誤り。

4. 正しい。

現地測量で作成する数値地形図データの地図情報レベルは、原則として 1000 以下とする。レベル 250・500・1000 が主な対象で、数字が小さいほど詳細な地図を意味する。記述のとおり。

5. 正しい。

測定した座標値等には、その地物が何であるか(建物・道路・水部など)を示すため、原則として分類コードを付す。座標だけでは点の集まりにすぎず、分類コードがあって初めて地図として編集・表示できる。記述のとおり。

誤りは 3 のみ。よって 選択肢 3
💡 現地で測れるのは地性線と標高ジオイド高はジオイド・モデルから与えるもので、現地測定の対象ではない。「重力に由来する量が現地測定の選択肢に混ざっていたら疑う」と覚えると速い。

📚 おすすめ学習グッズ

独学での測量士試験対策に役立つ定番アイテムをまとめました
当サイトはAmazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を得ることができる、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
▼ 令和7年の全28問一覧へ戻る
測量士試験 過去問解説(無料)/ 本ページは独学者向けの解説です
出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)
プライバシーポリシー運営者情報・お問い合わせ