次の 1 ~ 5 の文は,公共測量における地形測量のうち,現地測量について述べたものである。 明らかに間違っているものはどれか。 次の 1 ~ 5 の中から選べ。

現地測量(TS や GNSS を使って現地で直接、地形・地物を測る作業)の基準に関する正誤判定。
見分けの鍵は「現地で実際に測れるものは何か」という一点。現場で得られるのは位置(座標)と高さであって、地球の重力分布に由来する量を巻尺やレーザで測ることはできない。この視点で選択肢を読むと、ひとつだけ性質の違うものが混ざっているのが分かる。
現地測量で使用する基準点は、4 級基準点、簡易水準点又はこれと同等以上の精度を有する基準点とする。現地測量は地形図を作るための細部測量なので、基準点測量ほど高い等級は要求されない。記述のとおり。
使用する機器は 3 級トータルステーション又は 2 級 GNSS 測量機と同等以上の性能を持つものを標準とする。こちらも「細部を測るのに見合った性能」という考え方で、最上位の機器までは求められない。記述のとおり。
現地で測定するのは地性線(尾根線・谷線など地形の骨格をなす線)と標高であって、ジオイド高ではない。
ジオイド高とは、回転楕円体面からジオイド面(平均海面を陸地内部まで延長した面)までの隔たりのことで、地球の重力分布によって決まる量である。現地に立ってトータルステーションや標尺で測れるようなものではなく、国土地理院が提供するジオイド・モデルから内挿して与えるものだ。
そもそもジオイド高が必要になるのは、GNSS で得た楕円体高を標高に換算する場面(標高=楕円体高−ジオイド高)であって、等高線を描くために現地で測る量ではない。「地性線及びジオイド高を測定し」とするこの記述が誤り。
現地測量で作成する数値地形図データの地図情報レベルは、原則として 1000 以下とする。レベル 250・500・1000 が主な対象で、数字が小さいほど詳細な地図を意味する。記述のとおり。
測定した座標値等には、その地物が何であるか(建物・道路・水部など)を示すため、原則として分類コードを付す。座標だけでは点の集まりにすぎず、分類コードがあって初めて地図として編集・表示できる。記述のとおり。