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測量士試験 令和7年 午前 第12問
〔水準測量〕の解説・解答

📅 2025年5月18日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第12問 📏 水準測量
📋 問題文

次の a ~ e の文は,公共測量における水準測量について述べたものである。明らかに間違っ ているものだけの組合せはどれか。 次の 1 ~ 5 の中から選べ。

a. 1 級及び 2 級水準測量におけるレベルの点検調整は,観測着手前及び観測期間中おおむね 10 日ごとに行うものとする。
b. 1 級水準測量においては,観測の開始時,終了時及び固定点到着時ごとに,1℃単位で気温を 測定するものとする。
c. 直接水準測量の最大視準距離は,水準測量の等級区分によらず,機器の性能によって定められ ている。
d. 標尺は 2 本 1 組とし,往路及び復路の観測において標尺を交換するものと定められているが, これにはレベルの視準軸の傾きに起因する誤差を消去する目的が含まれている。
e. 1 級水準測量においては,標尺の下方 20cm 以下を読定しないものと定められているが,これ は地面付近の大気の屈折による誤差の影響を小さくするためである。
1. a, c2. a, e3. b, d4. b, e5. c, d
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💡 解説

公共測量の水準測量に関する正誤判定。a〜e の各記述について、作業規程の準則・標準的な誤差処理の知識と照合する。

a. 正しい。1 級・2 級水準測量のレベル点検調整は、着手前およびおおむね 10 日ごとに実施するのが標準。
b. 正しい。1 級水準測量では観測開始時・終了時・固定点到着時に 1℃ 単位で気温を測定し、標尺補正計算の基礎データとする。
c. 誤り。

直接水準測量の最大視準距離は等級ごとに定められている(例:1 級 50 m、2 級 60 m、3 級 70 m)。機器性能で自動的に決まる、というのは事実と異なる。等級別に標準値が規定されているため誤り。

d. 誤り。

標尺 2 本 1 組での往復・標尺交換の目的は、標尺の零点誤差(標尺定数の誤差)を打ち消すこと。レベルの視準軸の傾きに起因する誤差を消去するのは、前視・後視の距離を等しくする方法であり、標尺交換の役割ではない。説明する誤差の種類が異なる。

e. 正しい。地面に近い箇所ほど大気の屈折(気差)の影響が大きく、視線が湾曲して読み取り誤差を生む。標尺の下方 20 cm 以下を読定しないルールはこの影響を抑えるため。
誤りは c, d の組合せ = 選択肢 5(c, d)。「最大視準距離=等級別」「標尺交換=零点誤差対策」が要点。
💡 最大視準距離=等級で決まる(機器性能でない)。標尺交換=零点誤差消去(視準軸誤差でない)。
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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)