公共測量において, トータルステーションを用いた結合多角方式により 1 級基準点測量を行っ た。図 8 は、平均図に点検路線を加筆したものである。①~⑧は,観測終了後に行う水平位置及び 標高の閉合差による点検計算のための点検路線を路線番号で示したものである。点検路線の組合せ として最も適当なものはどれか。 次の 1~5 の中から選べ。

観測が終わったあと、その結果が妥当かどうかを確かめるために選ぶのが点検路線である。既知点から既知点へ網の中をたどり、その経路で計算した座標・標高が既知の値とどれだけ合うか(閉合差)を見る。どの経路を選ぶかで点検が及ぶ範囲が変わるため、選び方に決まりがある。
① 既知点と既知点を結ぶ経路であること。片端が新点で終わっていては、計算値と比べる相手(既知の値)がないので閉合差そのものが出せない。
② すべての既知点が、いずれかの点検路線に含まれること。取り残された既知点があると、その点に取り付いた観測が検証されないまま残ってしまう。
③ すべての単位多角形が、いずれかの点検路線と重複すること。単位多角形とは網の中の最小の閉ループのこと。どの点検路線も通らないループがあれば、そこの観測は素通しになる。
④ 路線はできるだけ短くすること。経路が長いと誤差が累積して閉合差が大きく出るため、異常があるのか経路が長いだけなのかを判別しにくくなる。
この 4 条件は、図の上で順番に潰していける。③で落ちる選択肢が最も多いので、そこを丁寧に見るのが近道である。
手順 1 選択肢に挙がった番号の路線を図でたどり、両端がともに既知点(△)になっているかを確認する。ここで①に反するものが落ちる。
手順 2 図中の既知点(△)を数え、そのすべてがどれかの路線の端点になっているかを確認する。ひとつでも取り残されていれば②に反する。
手順 3 網の中の閉ループを順になぞり、各ループに点検路線が少なくとも 1 本重なっているかを見る。重なりのないループが残れば③に反する。
手順 4 ここまでで複数残ったときに④で比べる。本問は「点間距離は全て同じ」と与えられているので、通る辺の本数が少ないほうが短いと判断してよい。距離を測る必要はない。