測量士試験 令和6年 午前 第7問
〔基準点測量〕の解説・解答
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📋 問題文
次の 1~5 の文は,公共測量におけるトータルステーション (以下「TS」 という。) を用いた 基準点測量について述べたものである。 明らかに間違っているものはどれか。 次の 1~5 の中か ら選べ。
1. 新点の位置精度は,既知点及び新点の配置によって影響を受けるため、作業規程において標 準となる路線の辺数、路線長, 路線図形等が定められている。
2. 距離測定は,1 視準 1 読定を 1 セットとし, 2 セット行う。
3. 距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は,TS を整置した観測点で,距離測定の 開始直前又は終了直後に行う。
4. TS で測定される斜距離には,反射鏡定数の誤差などの測定距離に比例しない誤差が含まれ る。
5. 水平角観測においては,対回内の観測方向数は 5 方向以下とする。
📄 原典の問題ページ(画像)
💡 解説
トータルステーション(TS)を用いた基準点測量の手順・誤差処理に関する正誤判定。
1. 正しい。TS による 1 級基準点測量(結合多角方式)では、辺数 5 以下、路線長 3 km 以下、直線からの外側角 40°以下など細かな規定がある。
2. 誤り。
TS の距離測定は 1 視準 2 読定を 1 セットとするのが標準。問題文の手順は読定回数・視準回数の規定が異なっており、作業規程の準則と一致しない。
3. 正しい。
光波の進む速さは大気の温度・気圧によって変わるため、観測した距離には気象補正が要る。その補正に使う気温・気圧は、実際に光波が通った大気の状態を代表する値でなければ意味がない。
そこで測定場所は TS を整置した観測点、測定時刻は距離測定の開始直前または終了直後と定められている。離れた場所の値や、時間の空いた値を使っても、その時その場の大気を表していないので補正にならない。記述のとおり。
4. 正しい。距離に比例しない誤差(定誤差)には、反射鏡定数誤差・器械定数誤差・位相差測定誤差・致心誤差などが含まれる。
5. 正しい。観測する方向(測点)が増えると観測時間が延び、機器の温度変動や大気状態の変化が累積して精度低下する。
誤りは 2。選択肢 2。「1 視準 2 読定」が距離測定の基本サイクル。
💡 距離測定: 1視準「2読定」が1セット(「1読定」ではない)。2回読んで平均を取ることが重要。
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