測量士試験 令和6年 午前 第23問
〔地図編集・GIS〕の解説・解答
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📋 問題文
次の1~5の文は,GISの機能を使った地理空間情報の利用に関して述べたものである。明らかに 間違っているものはどれか。次の1~5の中から選べ。
1. 航空レーザ測量で得た数値地形モデル(DTM)と基盤地図情報の建築物の外周線データのみを 用いて,津波避難ビルの建物の高さを算出することができる。
2. GISのジオリファレンスの機能により,過去の写真地図に座標を与えて,現在の地図と重ね合 わせて比較することができる。
3. GISのネットワーク分析の機能により,ネットワーク化された道路中心線データと消防署及び 火災現場の位置を表す点データのみを用いて,消防署から火災現場までの最短ルートを表示す ることができる。
4. GISのバッファリングと空間検索の機能により,自宅及び病院の位置を表す点データのみを用 いて,自宅から半径 5kmの範囲内にある病院を抽出することができる。
5. GISのボロノイ分割の機能により,公民館及び駅の位置を表す点データのみを用いて,市内全 域の各公民館からそれぞれ直線距離が最も短い駅を特定することができる。
📄 原典の問題ページ(画像)
💡 解説
GIS の機能と活用方法に関する正誤判定。DTM/DSM の違いや GIS 解析機能の正確な理解が問われる。
1. 誤り。
建築物の高さを算出するには DSM(数値表層モデル)と外周線データの組合せが必要。DTM(数値標高モデル)は地表面のみの標高を表すため、樹木や建物の高さ情報を含まない。問題文の「DTM」では建物高は求められない。
2. 正しい。GIS のジオリファレンス機能は、地図・写真画像に位置座標を与え、他のデータと重ね合わせて分析・表示できる機能。
3. 正しい(問題文の通り)。
4. 正しい。バッファリング機能は、点・線・面の地物を中心に指定距離の領域を作成し、影響範囲・到達圏分析に用いる。
5. 正しい。ボロノイ分割は母点間の垂直二等分線でポリゴンを作成し、最近隣施設の領域分析等に用いる。
誤りは 1。選択肢 1。「建物高さ=DSM、地表面のみ=DTM」が要点。
💡 建物の高さを出すには DSM が要る。DTM・DEM は地表面だけなので、外周線と組み合わせても高さは出ない。
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