地図投影法は,経緯線網の形状によって,円筒図法,円錐図法,方位図法などに分類できる。方 位図法で描かれた地図はどれか。次の1~5の中から選べ。

地図投影法を経緯線網の形(見た目)だけで分類する問題。図法の名前を丸暗記していなくても、投影のしくみを理解していれば図から判別できる。
円筒・円錐・方位という区分は、地球を何の面に投影したかによる分類である。地球に紙を巻きつける(あるいは当てる)様子を想像すると、経緯線の形は自然に決まる。
・円筒図法… 地球に円筒を巻きつけて投影し、切り開く。円筒を開けば長方形なので、経線・緯線はいずれも直交する直線になり、地図全体は長方形になる。
・円錐図法… 地球に円錐をかぶせて投影し、切り開く。円錐を開くと扇形になるため、経線は一点から広がる放射状の直線、緯線はその点を中心とする同心円の弧となり、地図全体は扇形になる。
・方位図法… 地球に平面を 1 点で接するように当てて投影する。接点を中心とする円形の地図になり、中心からの方位が正しく表されるのが最大の特徴。極を接点にすると、経線は中心から放射状に伸び、緯線は同心円になる。
・選択肢 1… 全体が円形で、北極を中心に経線が放射状、緯線が同心円。平面に投影した形そのもので 方位図法。
・選択肢 2… 長方形で経線・緯線が直交する直線。円筒図法の仲間(正距円筒図法など)。
・選択肢 3… 扇形で、経線が放射状の直線、緯線が同心円の弧。円錐図法。
・選択肢 4… 木の葉のような形で、経線が極に向かって曲がって集まり、緯線は水平な直線。円筒図法を変形した擬円筒図法(サンソン図法など)。
・選択肢 5… 角の丸い長方形に近い形。見た目の自然さを優先して数式的性質を妥協した折衷図法(ロビンソン図法など)。
選択肢 1 と 3 はどちらも「経線が放射状・緯線が同心円」で似て見えるが、地図全体の輪郭で確実に区別できる。方位図法は平面に投影するので完全な円になり、円錐図法は扇を開いた形なので一周せず扇形にとどまる。輪郭が閉じた円か、開いた扇形か。ここだけ見れば迷わない。