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測量士試験 令和6年 午前 第12問
〔水準測量〕の解説・解答

📅 2024年5月19日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第12問 📏 水準測量
📋 問題文

次の a ~ e の文は,公共測量における水準測量の誤差とその対策について述べたものである。 明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の 1~5 の中から選べ。

a. 望遠鏡の鉛直軸が傾いているために生じる誤差を視準線誤差といい,三脚の特定の 1 本を常に 同一の標尺に向けて整置し,観測することで消去できる。
b. 標尺の零目盛が正しくないために生じる誤差を零点誤差といい,レベルの設置回数(測点数) を偶数回にすることで消去できる。
c. 標尺の下方を読定しないことで,大気の屈折による誤差の影響を小さくすることができる。
d. 簡易水準測量においては,標尺付属水準器を使用して標尺を鉛直に立てることで標尺の傾きに よる誤差を小さくすることができる。 標尺付属水準器が無い標尺を使用する場合は,標尺を 前後にゆっくり動かして読定値が最大となるところを読む。
e. 地球の曲率の影響によって生じる誤差は,前視標尺と後視標尺を結ぶ直線上の中央にレベルを 整置することで消去できる。
1. a,d2. a,e3. b,c4. b,d5. c,e
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

レベルを用いた水準測量の誤差要因と消去方法に関する正誤判定。

a. 誤り。

鉛直軸が傾いていることで生じる誤差は鉛直軸誤差であり、視準線誤差ではない。視準線誤差は望遠鏡の視準線と気泡管軸の不一致による誤差で、消去方法・原因が異なる。問題文では誤差の名前を取り違えている。

b. 正しい(問題文の通り)。
c. 正しい。大気の屈折誤差(レフラクション)の説明として妥当。
d. 誤り。

標尺の読取りでは、標尺を前後にゆっくり動かして(ウェービング)読定値が最小となる位置の値を読む。これは標尺が鉛直のときに最小値となる原理を利用。問題文の方法では正確な読定にならない。

e. 正しい。地球の曲率(球差)の誤差は、前視・後視標尺を結ぶ直線の中央にレベルを据えて視準距離を等しくすれば消去できる。
誤りは a, d の組合せ = 選択肢 1(a, d)。
💡 鉛直軸誤差=鉛直軸の傾き。視準線誤差=視準線と気泡管軸の不平行。この2つの誤差名の混同注意!
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測量士試験 過去問解説(無料)/ 本ページは独学者向けの解説です
出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)