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測量士試験 令和5年 午前 第4問
〔座標系〕の解説・解答

📅 2023年5月21日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第4問 🌐 座標系
📋 問題文

図4に示すような三次元直交座標系において、ある点(x,y,z)をz軸のまわりに図4に示す方向にθzだけ回転させたときの点(x',y',z')は式4で表される。式4を参考に、点(x,y,z)をy軸のまわりに図4に示す方向に30°だけ回転させたとき、回転後の点(x",y",z")を表す数式として最も適当なものはどれか。

a. 選択肢1(y軸回転行列の異なる組合せ)
b. 選択肢2(y軸回転行列の異なる組合せ)
c. 選択肢3(y軸回転行列の異なる組合せ)
d. 選択肢4(y軸回転行列の異なる組合せ)
e. 選択肢5(y軸回転行列の正しい組合せ:x"=x・cos30°+z・sin30°, y"=y, z"=-x・sin30°+z・cos30°)
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

三次元直交座標の回転行列に関する問題。z 軸まわりの回転式(式 4)が与えられ、y 軸まわりに 30°回転させたときの変換式を求める。

① 回転行列の覚え方

各軸まわりの回転では、その軸の成分は不変なので、対応する行・列に「1」が入る:

・x 軸まわり → 左上に 1(x成分不変)

・y 軸まわり → 真ん中に 1(y成分不変)

・z 軸まわり → 右下に 1(z成分不変/問題の式 4)

② y 軸まわりの回転行列
R_y(θ) = [[cos θ, 0, sin θ], [0, 1, 0], [−sin θ, 0, cos θ]]

θ = 30° を代入。cos 30° = √3/2、sin 30° = 1/2 なので:

R_y(30°) = (1/2) × [[√3, 0, 1], [0, 2, 0], [−1, 0, √3]]
③ 選択肢と照合

この行列形式に一致する選択肢は 選択肢 5

よって 選択肢 5。覚え方:「軸の成分は不変=対応位置に 1」「sin の符号で回転方向を判別」。
座標変換:Z軸まわりの回転(θz)YXP(x,y)θzP′(x′,y′)x′= x·cosθz + y·sinθzy′= -x·sinθz + y·cosθz  (z′= z 変化なし)
💡 正解: 5 — 三次元直交座標系(座標回転)
第5問 🔢 統計・誤差
📋 問題文

測量の誤差について述べた次の文の空欄ア~ウに入る語句又は数値の組合せとして最も適当なものはどれか。正規分布の確率密度関数は平均値μ、標準偏差σのとき、【ア】で表される。ある距離の測定値について、平均値100.000m、標準偏差0.012mの結果を得た。観測距離が100.020m以上となる確率を求める場合、式5のZの値として【イ】を用い、正規分布表(上側確率)から【ウ】%を得る。

a. 選択肢1(ア=exp を含まない誤った式, イ=1.67, ウ=27.4)
b. 選択肢2(ア=正しい確率密度関数の式, イ=0.60, ウ=4.7)
c. 選択肢3(ア=正しい確率密度関数の式, イ=1.67, ウ=4.7)
d. 選択肢4(ア=誤った式, イ=0.60, ウ=27.4)
e. 選択肢5(ア=exp を含まない誤った式, イ=1.67, ウ=4.7)
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

正規分布の確率密度関数(ア)と、標準化してから正規分布表で確率を読み取る手順(イ・ウ)の穴埋め問題。平均 μ = 100.000 m、標準偏差 σ = 0.012 m。

① ア:正規分布の確率密度関数

f(x) = 1/(√(2π)·σ) × exp{ −(x−μ)² / (2σ²) }。指数関数 exp を含み、肩の分母が 2σ²(σ の 2 乗)になっているものが正しい形。

選択肢には exp が抜けた式(カッコの 2 乗だけの式)が混ざっており、これらは誤り。

② イ:Z 値(標準化)

式 5 の標準化 Z = (x − μ) / σ に、x = 100.020 m を代入:

Z = (100.020 − 100.000) / 0.012 = 0.020 / 0.012 = 1.666… ≒ 1.67
③ ウ:正規分布表(上側確率)を読む

表 5 で Z = 1.67(行 1.6・列 .07)を引くと 0.04746。つまり観測距離が 100.020 m 以上となる確率は:

P(Z ≥ 1.67) = 0.04746 ≒ 4.7%
④ 組合せの判定

「正しい確率密度関数の式 + イ=1.67 + ウ=4.7」がそろうのは選択肢 3。選択肢 5 はイ・ウが同じでもアの式に exp がないため誤り(ひっかけ)。

よって 選択肢 3。「exp の有無と 2σ² を確認 → 標準化 → 表引き」の 3 段構え。
💡 正解: 3 — 測量の誤差(正規分布・標準偏差)
第6問 ⚙️ 測量基準
📋 問題文

次のa~dの文は,測量の基準について述べたものである。明らかに間違っているものだけを全て含む組合せはどれか。次の中から選べ。

a. 位置は、地心緯度、経度及び平均海面からの高さで表示する。
b. 公共測量における距離及び面積は、ジオイドの表面上における値で表示する。
c. ジオイドとは、平均海面を陸地内部まで延長し、地球の形を仮想的に表した面であり、水平位置を求める測量の基準面である。
d. 平面直角座標系(平成14年国土交通省告示第9号)は、座標系のY軸を座標系原点において子午線に一致する軸とし、座標系のX軸を座標系原点において座標系のY軸に直交する軸とする。
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

測量の基準に関する記述で、すべての記述に誤りが含まれる正誤判定。a〜d を順に検証する。

a. 誤り。

位置は地理学的経緯度+平均海面からの高さで表す(測量法 第11条1)。問題文の「地心緯度」は誤り。地心緯度は地心と地表面を結ぶ角度で、測地緯度(地理学的経緯度)とは異なる。

b. 誤り。

距離・面積は回転楕円体の表面上の値で表す(第11条2)。「ジオイドの表面上の値」は誤り。ジオイドは高さ(標高)の基準で、距離・面積の基準ではない。

c. 誤り。

ジオイドは高さを求める測量の基準面。「水平位置を求める測量の基準面」は誤り。水平位置の基準は回転楕円体面。

d. 誤り。

平面直角座標系は X軸が子午線方向(南北)、Y軸が東西(平成 14 年国土交通省告示第 9号)。「Y軸を子午線に一致」は誤り。

a〜d すべてが誤り。全部を含む組合せ = 選択肢 3(a, b, c, d)。
💡 正解: 3 — 測量の基準
第7問 🎯 基準点測量
📋 問題文

公共測量におけるトータルステーション(TS)による距離の測定について述べた文で、明らかに間違っているものはどれか。

a. 距離測定の誤差は、距離に比例するものとしないものに分けられる。大気の屈折率による影響などが比例誤差、位相差測定誤差などが非比例誤差である
b. 気温が上がると測定距離は短くなる
c. 気圧が低くなると測定距離は短くなる
d. 前回の機器検定から1年経過したため、国土地理院に登録された比較基線場にて検定を行った
e. TSとミラーとの間で往復した光波の位相差を測定し、これに往復時間を乗じることで距離を求めている
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

TS(トータルステーション)による距離測定の原理に関する正誤判定。

1. 正しい。距離測定誤差は、機器に起因する定誤差と気象条件等による比例誤差に分類される。
2. 正しい。気温上昇 → 大気密度低下 → 屈折率低下 により、光速がわずかに速くなって観測距離が短く見える。気象補正で補正する。
3. 正しい。距離計は所定の検定基準に従って定期検定を受ける必要がある。
4. 正しい。気象補正は、観測時の気温・気圧から補正係数を計算して距離値に乗じる方式。
5. 誤り。

位相差測定で得られる距離は「光波の往復距離」。実際の距離(片道)は、得られた値を2 で割る必要がある。問題文の式では 2 で割る処理が抜けており、距離が 2 倍になってしまう。

距離 = (往復時間 × 光速) ÷ 2。よって誤りは 5 = 選択肢 5
💡 正解: 5 — トータルステーション(TS)による距離測定
第8問 📋 その他
📋 問題文

公共測量におけるトータルステーションを用いた1級基準点測量において、標高16.10mの点Aと標高94.70mの点Bとの間の距離及び高低角の観測を行った。点A、点B間の基準面上の距離はいくらか。(斜距離1125.400m、高低角平均値4°00'00"、地球半径6370km、器械高・標尺高1.650m・1.550m)

a. 1,122.58 m
b. 1,122.60 m
c. 1,122.62 m
d. 1,122.64 m
e. 1,122.66 m
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

TS による 1 級基準点測量で、点 A(標高 16.10 m)と点 B(標高 94.70 m)間の基準面上の距離を求める計算問題。作業規程の準則 付録 6 の式を使用。

① 高低角の平均

α_A = 3°59'45"、α_B = −4°00'15" なので:

(α_A − α_B) / 2 = (3°59'45" + 4°00'15") / 2 = 8°00'00" / 2 = 4°00'00"

cos 4° ≒ 0.99756

② 各点の高さ(器械高・目標高を加味した実標高)

点 A 側:H_A + f_A = 16.10 + 1.650 = 17.75 m

点 B 側:H_B + f_B = 94.70 + 1.550 = 96.25 m

平均高さ = (17.75 + 96.25) / 2 = 57 m

ジオイド高 N = 43.00 m を加算 → 基準面までの平均高さ = 57 + 43 = 100 m

③ 基準面上の距離 S を計算

公式:S = D × cos((α_A − α_B)/2) × R / (R + 平均標高 + N)

D = 1,125.400 m、R = 6,370,000 m(地球平均曲率半径)として:

S = 1125.400 × 0.99756 × 6,370,000 / (6,370,000 + 100)
= 1125.400 × 0.99756 × 6,370,000 / 6,370,100 ≒ 1,122.64 m
よって、最も近いのは 選択肢 4(1,122.64 m)。
基準面補正:山の上で測った距離を海面の高さに「降ろす」 A B 観測距離(平均高さ Hm≒100 m の面) 基準面上の距離 S(求める値) Hm S = D・cos((αA−αB)/2) × R/(R+Hm) 高い場所ほど距離は縮む
💡 正解: 4 — 計算問題(距離観測・基準面補正)
第9問 🎯 基準点測量
📋 問題文

次の文は、公共測量におけるGNSS測量機を用いた基準点測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。

a. PCV補正を適用することにより異機種間観測での精度を確保できる
b. 二重位相差による解析処理でGNSS衛星及び受信機の時計誤差を消去できる
c. スタティック法による10km以上の観測で衛星を5衛星以上使用する
d. スタティック法で複数観測点にGNSS測量機を整置して基線ベクトルを求める
e. キネマティック法は固定局と移動局で単独測位を行い座標値の差から基線ベクトルを求める
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

GNSS 測量機を用いた基準点測量に関する正誤判定。観測条件・解析手法を区別する。

a. 正しい。異機種アンテナ間の観測では PCV(アンテナ位相特性)補正を適用して精度を確保。
b. 正しい。GNSS の二重位相差解析は、衛星・受信機両方の時計誤差を同時に消去できる。
c. 誤り。

スタティック法で 10 km 以上の観測を行う場合、GPS・準天頂衛星・GLONASS を併用するなら 6 衛星以上必要(GPS/QZS のみなら 5 衛星以上)。問題文の「5 衛星以上」は GLONASS 併用時の規定として誤り。

d. 正しい。複数観測点での同時受信により、衛星位置の時間変化を利用して整数値バイアスを決定し、基線ベクトルを求める。
e. 誤り。

キネマティック法は単独測位ではない。固定局を設置し、移動局を複数の観測点に順次移動させて基線ベクトルを求める相対測位手法。「単独測位」は誤り。

誤りは c, e の組合せ = 選択肢 5(c, e)。
💡 正解: 5 — GNSS測量機を用いた基準点測量
第10問 📋 その他
📋 問題文

公共測量におけるGNSS測量機を用いた基準点測量を既知点A及び新点Bにおいて行い、既知点Aから新点Bまでの基準面上の距離10,000.00m、新点Bの楕円体高72.50mを得た。新点Bの標高は幾らか。また、既知点Aから新点Bの方向におけるジオイド面の楕円体面に対する1,000.00m当たりの傾斜量は幾らか。最も近い数値の組合せを次の中から選べ。既知点Aの標高は34.00m、楕円体高は68.50m、新点Bのジオイド高は34.60m、ジオイド面は楕円体面に対して一様に傾斜しているものとする。

a. 選択肢1
b. 選択肢2
c. 選択肢3(標高37.90m、傾斜量+0.01m/1000m)
d. 選択肢4
e. 選択肢5
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

GNSS で得た楕円体高から、新点 B の標高とジオイド面の傾斜量を求める計算問題。基本関係式:楕円体高 = 標高 + ジオイド高

① 既知点 A のジオイド高を求める

N_A = 楕円体高 − 標高 = 68.50 − 34.00 = 34.50 m

② 新点 B の標高を求める

新点 B のジオイド高 N_B = 34.60 m、楕円体高 H_B = 72.50 m

h_B = H_B − N_B = 72.50 − 34.60 = 37.90 m

これは A の標高 34.00 m と楕円体高差を取った値(h_A + (H_B − H_A) = 34 + 4 = 38 m)とほぼ一致するが、ジオイド傾斜を考慮するため細かい数値で計算する。

③ ジオイド傾斜量(1,000 m あたり)

A〜B 間の距離 = 10,000 m、ジオイド高の差 ΔN = N_B − N_A = 34.60 − 34.50 = +0.10 m

1,000 m あたりの傾斜量 = 0.10 / 10 = +0.01 m
④ 選択肢と照合

標高約 38 m+傾斜量 +0.01 m の組合せ → 選択肢 3

よって 選択肢 3
💡 正解: 3 — 計算問題(ジオイド面の傾斜量)
第11問 📏 水準測量
📋 問題文

公共測量による水準測量(GNSS水準測量)について述べた文の中から、明らかに間違っているものを選べ。

a. 1級及び2級GNSS測量機を使用でき、2級は10km未満の基線のみ
b. 既知点は一~二等水準点、水準測量により標高が取り付けられた電子基準点及び1~2級水準点
c. 電子基準点のみを既知点とする場合、セミ・ダイナミック補正を行う必要がある
d. 寒冷前線・温暖前線接近時などは原則としてGNSS観測を行わない
e. 3級水準点設置時の観測距離は6km以上40km以下
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

公共測量における GNSS による水準測量(GNSS 水準測量)に関する正誤判定。作業規程の準則・標高測量マニュアルを参照。

1. 正しい。1 級・2 級 GNSS 測量機を使用できる。ただし 2 級機の使用は基線 10 km 未満に限定される(第88条)。
2. 正しい。既知点は「一〜二等水準点、水準測量で標高が取り付けられた電子基準点、1〜2 級水準点」(第75条)。
3. 誤り。

電子基準点のみを既知点とする場合、セミ・ダイナミック補正は不要。以前は必要だったが、マニュアル改訂により不要となった(GNSS測量による標高の測量マニュアル)。問題文の「補正を行う必要がある」は現行ルールと異なるため誤り。

4. 正しい。大気遅延の影響を受けるため、寒冷前線・温暖前線の通過時は原則として GNSS 観測を行わない(第90条三・ロ)。
5. 正しい。3 級水準点を設置する場合の観測距離は 6 km 以上 40 km 以下(第76条)。
誤りは 3 のみ。選択肢 3。「電子基準点のみ=補正不要」がポイント。
💡 正解: 3 — GNSS水準測量
第12問 📏 水準測量
📋 問題文

公共測量における水準測量の検測及び計算について述べた次の文の空欄ア~ウに入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。

a. ア=片道観測, イ=正規正標高補正計算(楕円補正), ウ=正標高補正計算
b. 選択肢2
c. 選択肢3
d. 選択肢4(ア=片道観測, イ=正規正標高補正計算, ウ=正標高補正計算)
e. 選択肢5
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

公共測量における水準測量の検測・計算手順を当てはめる穴埋め問題(作業規程の準則 第66条・第67条)。

ア = 片道観測

1 級・2 級水準測量の検測は「片道観測を原則とする」(第66条一)。検測は元の観測と独立な検証手段として行うため、簡素な片道観測で誤差の有無を確認する。「往復観測」では検測の意味を成さない。

イ = 正規正標高補正計算

標尺補正計算と並んで、1 級・2 級水準測量に対して正規正標高補正計算(楕円補正)を行う(第67条一)。正規正標高補正は重力場の不均一性を補正する標準的な手法。

ウ = 正標高補正計算

1 級水準測量においては、正規正標高補正計算に代えて正標高補正計算(実測の重力値による補正)を用いることができる。これは正規重力ではなく実測重力で補正するためより正確(ただし手間がかかる)。

ア=片道観測、イ=正規正標高補正計算、ウ=正標高補正計算 の組合せ = 選択肢 4
💡 正解: 4 — 水準測量の検測及び計算
第13問 📏 水準測量
📋 問題文

既知点A及び既知点Bから新点Pの標高を求めるため、公共測量における1級水準測量を行った。標尺補正を行った後の新点Pの標高の最確値を求めよ。標尺の標尺改正数は20℃において+5μm/m、膨張係数は+1.0×10⁻⁶/℃。区間A→P(温度15℃、距離10km、観測高低差+145.6065m)、区間P→B(温度20℃、距離20km、観測高低差-145.6044m)。既知点A標高0.0000m、既知点B標高0.0007m。

a. 145.6047 m
b. 145.6051 m
c. 145.6053 m
d. 145.6055 m
e. 145.6058 m
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

1 級水準測量で、既知点 A・B から新点 P の標高を求める計算問題。標尺補正を施した後、観測距離による重量平均で最確値を求める。

① 標尺補正の公式
ΔC = (C₀ + (T − T₀) × α) × Δh

・C₀:標尺改正数(+5 μm/m) ・T:観測温度 ・T₀:基準温度 (20℃)

・α:膨張係数 (+1.0×10⁻⁶ /℃) ・Δh:観測高低差

② 区間 A→P(観測温度 15℃、Δh = −16.1435 m)

係数 = 5.0×10⁻⁶ + (15 − 20) × 1.0×10⁻⁶ = 5×10⁻⁶ − 5×10⁻⁶ = 0

→ 補正量 ΔC_A = 0(係数がゼロのため)

補正後の P 標高(A 側から)= 161.7500 − 16.1435 + 0 = 145.6065 m
③ 区間 P→B(観測温度 20℃、Δh = −67.0123 m)

係数 = 5.0×10⁻⁶ + (20 − 20) × 1.0×10⁻⁶ = 5×10⁻⁶

補正量 ΔC_B = 5×10⁻⁶ × (−67.0123) ≒ −0.0003 m

補正後の P 標高(B 側から)= 78.5918 + 67.0123 + 0.0003 = 145.6044 m
④ 観測距離による重量平均

距離比 A→P : P→B = 2 km : 1 km → 重量比 = 1/2 : 1/1 = 1 : 2(距離の逆数が重量)

最確値 = (1 × 145.6065 + 2 × 145.6044) / (1 + 2) = 436.8153 / 3 ≒ 145.6051 m
よって、最も近いのは 選択肢 2(145.6051 m)。
水準路線:既知点A·B→新点P(路線距離で加重平均)A既知点P新点B既知点路線①路線②標尺補正後の高低差を路線距離の逆数で加重平均→新点Pの標高HP = HA + Δh₁(補正後)  ← 重み=1/距離で加重平均
💡 正解: 2 — 計算:1級水準測量の標尺補正
第14問 🔢 統計・誤差
📋 問題文

トータルステーション(TS)を用いて既知点Aから求点Bの高低差Zを観測した。斜距離D₀=200.000m、高低角θ₀=30°00'00"のとき、高低差Zの標準偏差σZを求めよ。距離測定精度は(5+5×10⁻⁶D)mm、角度測定精度は5"。

a. 3.91 mm
b. 4.13 mm
c. 5.27 mm
d. 6.19 mm
e. 6.76 mm
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

TS で測った高低差 Z = D·sinθ の標準偏差 σ_Z を、誤差伝播の法則で求める問題。距離 D と高低角 θ それぞれの測定誤差が Z に与える影響を合成する。

① 誤差伝播の式
σ_Z² = (sinθ·σ_D)² + (D·cosθ·σ_θ)²

第1項が距離測定による誤差、第2項が角度測定による誤差。角度 σ_θ は必ずラジアンに直してから使う。

② 数値を mm に揃える

・D = 200 m = 200,000 mm、θ = 30°(sinθ = 0.5、cosθ = 0.866)

・距離精度 σ_D = 5 + 5×10⁻⁶ × 200,000 = 5 + 1 = 6.0 mm

・角度精度 σ_θ = 5″ ÷ 206,265 ≒ 2.42×10⁻⁵ rad(1 rad = 206,265″)

③ 各項を計算

・距離項 = sinθ·σ_D = 0.5 × 6.0 = 3.0 mm

・角度項 = D·cosθ·σ_θ = 200,000 × 0.866 × 2.42×10⁻⁵ ≒ 4.2 mm

④ 合成(平方和の平方根)
σ_Z = √(3.0² + 4.2²) = √(9.0 + 17.6) = √26.6 ≒ 5.2 mm
最も近いのは 選択肢 3(5.27 mm)。「角度は rad 換算」「単位は mm に統一」が要点。
💡 正解: 3 — 計算:TSによる高低差の誤差伝播
第15問 🗾 地形測量
📋 問題文

公共測量による地形測量のうち、GNSS測量機を用いた現地測量について述べたもので、明らかに間違っているものはどれか。

a. 使用する機器は、2級GNSS測量機と同等以上のものとする
b. キネマティック法又はRTK法により地形、地物などを測定する際、初期化を行う観測点で観測値を点検する場合のセット間較差の許容範囲は、水平面の南北成分と東西成分、水平面からの高さ成分のいずれも20mmである
c. 現地測量により作成する数値地形図データの地図情報レベルは、原則として1000以下である
d. ネットワーク型RTK法の単点観測法により測定した結果が周囲の既知点と整合していない場合、水平の整合処理はヘルマート変換等の適切な方法を採用する
e. ネットワーク型RTK法の単点観測法により測定した結果が周囲の既知点と整合していない場合、高さの整合処理は標高を用いることを標準とする
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

GNSS 測量機を用いた現地測量(地形・地物の測量)に関する正誤判定。

1. 正しい。使用機器は 2 級 GNSS 測量機と同等以上のもの(作業規程の準則 第113条)。
2. 誤り。

キネマティック法・RTK 法のセット間較差の許容範囲は水平 20 mm、高さ 30 mm。垂直方向は精度劣化が大きいため許容値が大きく設定される。問題文の「いずれも 20 mm」は誤り(第123条)。

3. 正しい。現地測量による数値地形図データの地図情報レベルは原則 1000 以下、標準は 250・500・1000(第111条)。
4. 正しい。ネットワーク型 RTK 単点観測法で周囲既知点と整合しない場合、水平の整合処理はヘルマート変換等の適切な方法を用いる。
5. 正しい。高さの整合処理は標高を用いることを標準とする(第120条 4 項二ロ)。
誤りは 2 のみ。選択肢 2。「水平=20、高さ=30」と覚える。
💡 正解: 2 — GNSS測量機による現地測量
第16問 🗾 地形測量
📋 問題文

公共測量における地上レーザスキャナを用いた数値地形図データ作成について、明らかに間違っているものだけの組合せを選べ。

a. 計測の方向は、地形の低い方から高い方への向きを原則とする
b. 同一箇所から複数回計測する場合、地上レーザスキャナの器械高は変えないようにする
c. 計測範囲の空中に煙などの浮遊物がある場合、その大きさや密度によっては、空中に点群が生成される
d. 地形、地物などとレーザ光がなす角を入射角とし、標準的な地形、地物などが入射角1.5°以上で計測できる性能を有する
e. 地図情報レベル500の数値地形図データを作成する場合、標定点の精度は水平位置、標高ともに0.2m以内
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

公共測量における地上レーザスキャナを用いた数値地形図データ作成に関する正誤判定。

a. 正しい。計測方向は低い方から高い方への向き(仰角方向)を原則とする(第377条 2 項)。高い方から見下ろすと斜面の点群間隔が広がるため。
b. 誤り。

同一箇所から複数回計測する場合、地上レーザスキャナの器械高は変えるのが原則(第377条 9 項)。同じ高さだと同じ死角を繰り返してしまうため。「変えないようにする」は誤り。

c. 正しい。空中の煙・水蒸気等の浮遊物は、その大きさや密度によっては空中に点群を生成することがある。
d. 正しい。地形・地物とレーザ光がなす角を入射角とし、標準的な地形が入射角 1.5°以上で計測できる性能を有するスキャナを使用する(第375条四)。
e. 誤り。

地図情報レベル 500 の数値地形図データを作成する場合、標定点の精度(標準偏差)は水平位置・標高ともに 0.1 m 以内(第372条)。問題文の「0.2 m 以内」は誤り。

誤りは b, e の組合せ = 選択肢 4(b, e)。
💡 正解: 4 — 地上レーザスキャナを用いた数値地形図データの作成
第17問 📷 写真測量
📋 問題文

公共測量におけるデジタル航空カメラを鉛直下に向けた空中写真撮影を行うに当たり、標高が150mから350mまでの範囲にある土地を、撮影範囲全体にわたって隣接するコースの数値写真との重複度が最小で35%となるように計画した。撮影基準面の標高を150mとするとき、隣接コースの数値写真との重複度は最大何%となるか。ただし、使用するデジタル航空カメラの画面距離は10cm、撮像面での素子寸法は6μm、画面の大きさは17,000画素×11,000画素とし、画面短辺が撮影基線と平行であるとする。また、空中写真撮影は等高度かつコースの間隔を一定で行うものとし、撮影基準面での地上画素寸法は15cmとする。

a. 38%
b. 40%
c. 42%
d. 44%
e. 46%
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

デジタル航空カメラを鉛直下に向けた空中写真撮影で、撮影基準面でのオーバーラップ率を求める計算問題。

① 撮影高度 H

公式:H = (画面距離 × 地上画素寸法) ÷ 素子寸法

H = (0.10 × 0.15) ÷ (6×10⁻⁶) = 2,500 m
② 撮影基準面における撮影範囲(短辺)

幅 = 画素数 × 地上画素寸法 = 11,000 × 0.15 = 1,650 m

③ T.P.+350 m における撮影範囲(相似比)

標高 350 m 上では撮影機からの距離が H − 200 = 2,300 m(撮影基準面 150 m から計算)

範囲 = 1,650 × (2,300 / 2,500) = 1,518 m
④ T.P.+350 m での重複部・非重複部

重複部分(35%)= 1,518 × 0.35 ≒ 531 m

非重複部分(撮影基線長)= 1,518 − 531 = 987 m

⑤ 撮影基準面でのオーバーラップ長と重複率

撮影基準面での重複長 = 1,650 − 987 = 663 m

重複率 = 663 / 1,650 × 100 ≒ 40.2%選択肢 2(40%)。
💡 正解: 2 — 空中写真測量(計算問題)
第18問 📷 写真測量
📋 問題文

次の文は、UAVにより撮影した数値写真を用いて三次元点群データを作成する作業について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。

a. 標定点は外側標定点が3点以上、内側標定点が1点以上となるように設置し、検証点を兼ねることができる
b. 位置精度0.10m以内の三次元点群データ作成時、地上画素寸法を0.02m以内にする撮影計画
c. 高低差が大きい地域では、撮影基準面を数コース単位で設定できる
d. 撮影後の写真重複度確認が困難な場合、同一コース内の重複度を90%以上とする計画
e. 外側標定点を結ぶ範囲のさらに外側に、1枚以上の数値写真を撮影する計画
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

公共測量における UAV 写真点群測量に関する正誤判定。

1. 誤り。

標定点は外側 3 点以上・内側 1 点以上に設置するが、検証点とは別に配置する必要があり、兼ねることはできない(第414条 2 項)。検証点は標定点からできるだけ離れた場所に独立に設置するのが規定。問題文の「検証点を兼ねることができる」は誤り。

2. 正しい。位置精度 0.10 m 以内には、地上画素寸法 0.02 m 以内が必要(第420条 2 項)。
3. 正しい。高低差の大きい地域では撮影基準面を数コース単位に設定可(第420条 4 項)。
4. 正しい。撮影後に重複度確認が困難な場合は、同一コース内重複度 90% 以上を確保(第420条 8 項)。
5. 正しい。外側標定点を結ぶ範囲のさらに外側にも 1 枚以上の数値写真を撮影(第420条 9 項)。
誤りは 1 のみ。選択肢 1。「標定点と検証点は別物・兼用不可」が要点。
💡 正解: 1 — UAV写真点群測量(公共測量)
第19問 🗾 地形測量
📋 問題文

数値地形モデルを作成するため、計測時の対地高度2,000mで航空レーザ測量を実施した。このとき、航空機直下の地表面における進行方向の計測間隔は幾らか。ただし、使用する航空レーザ測量機の走査方式はオシレーティングミラー方式で、走査角は最大±30°、1秒当たりの走査回数は105往復(1往復で行きと帰りの測線各1本)、航空機の計測時の対地飛行速度は秒速70mとする。

a. 0.3 m
b. 0.5 m
c. 0.7 m
d. 1.5 m
e. 3.0 m
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

航空レーザ測量で、進行方向の計測間隔を求める計算問題。スキャンレートと飛行速度から算出する。

① 1 秒あたりの測線数

スキャナは 1 往復で 2 本の測線を生成(往き・帰り)。スキャンレート 105 往復/秒 なので:

1 秒あたりの測線数 = 105 × 2 = 210 本
② 進行方向の計測間隔

公式:計測間隔 = 対地飛行速度 ÷ 1 秒あたりの測線数

対地飛行速度 = 70 m/秒:

計測間隔 = 70 ÷ 210 ≒ 0.333 m ≒ 0.3 m
よって、最も近いのは 選択肢 1(0.3 m)。

※ パルスレート(毎秒の照射回数)は別パラメータで、進行方向の計測間隔には直接関係しない。スキャンレート+飛行速度の比率がポイント。

💡 正解: 1 — 計算:航空レーザ測量の計測間隔
第20問 🗾 地形測量
📋 問題文

公共測量における車載写真レーザ測量について、明らかに間違っているものを選べ。

a. 数値地形図データの地図情報レベルは500及び1000を標準とする
b. 調整点は走行区間の路線長や景況に応じて2点以上設置することを原則とする
c. 着脱式システムのキャリブレーション有効期間は1年を標準とする
d. 固定局と取得区間の基線距離は原則10km以内、30kmを超えてはならない
e. 数値図化範囲は道路縁内が原則だが、精度内なら道路縁外も可能
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

車載写真レーザ測量に関する正誤判定。

1. 正しい。車載写真レーザ測量で作成する数値地形図データの地図情報レベルは 500 及び 1000 を標準とする。
2. 正しい。調整点は走行区間の路線長や景況に応じて 2 点以上を原則とする。
3. 誤り。

着脱式システムのキャリブレーション有効期間は6 か月を標準とする。固定式システムは 1 年。問題文の「1 年を標準」は着脱式の規定としては誤り。

4. 正しい。固定局は取得区間との基線距離を原則 10 km 以内とし、30 km を超えてはならない。
5. 正しい。数値図化範囲は道路縁内を原則とし、精度基準内であれば道路縁外も可。
誤りは 3。選択肢 3。「着脱式 = 6 か月、固定式 = 1 年」と区別する。
💡 正解: 3 — 車載写真レーザ測量
第21問 🗺️ 地図・GIS
📋 問題文

ある島を国土地理院のウェブ地図「地理院地図」で示したもの。この島の地形を真南から真北に向かって平行に投影した図として最も適当なものはどれか。(一番標高が高いのは前岳で628.5m、位置は中央よりも東側。二番目に標高が高いのは横岳501m、西側。)

a. 選択肢1(西側の山が最高峰)
b. 選択肢2(600mを超える山が2山)
c. 選択肢3(東側の山の高さが不適切)
d. 選択肢4(前岳が中央より東側で最高峰、横岳が西側で2番目)
e. 選択肢5(最高峰の位置が誤り)
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

地形図上で南から北へ投影した断面図を選ぶ判読問題。各山の標高と位置から断面図の正誤を判定する。

① 主要な山の標高(地形図から読取)

・前岳:628.5 m(地図中央のやや東)= 最高峰

・横岳:501 m(西側)

・嶽岳:425 m、棚木山:453.5 m(東側)

・計曲線間隔 50 m、主曲線間隔 10 m

② 各選択肢を消去法で検証

選択肢 1:西側に 550 m を超える山があるように描かれているが、実際は横岳 501 m が最高 → 誤り

選択肢 2:600 m を超える峰が 2 つ描かれているが、実際は前岳のみ → 誤り

選択肢 3:前岳の東側に 400 m を超える峰が描かれているが、地図と矛盾 → 誤り

選択肢 4:前岳のみが 600 m を超え、他は約 580 m に達する → 地図と整合

選択肢 5:西部分が 600 m に達していない → 誤り

地形と整合する断面図は 選択肢 4。等高線の最高地点と分布パターンが判定の鍵。
💡 正解: 4 — 地図の判読
第22問 🗺️ 地図・GIS
📋 問題文

次の文は、ウェブ地図の一つである「地理院地図」や地図投影法について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。

a. 地理院地図において、画面の解像度、ウェブブラウザの拡大率及びズームレベルが一定の場合、同一の距離を表すスケールバーの画面上の長さは高緯度ほど長くなる。
b. 地理院地図では、複数の種類の地図や空中写真などから選択して表示することができる。
c. 平面に描かれた地図において、正距の性質と正積の性質を同時に満足させることは、理論上可能である。
d. 地理院地図の地図画像である地理院タイルの地図投影法は、タイルを隙間無く平面に貼り合わせるために、国土地理院刊行の1/25,000地形図と同様にユニバーサル横メルカトル図法を採用している。
e. 地図投影法とは、立体である地球の表面を平面の地図に表すための方法のことを指すが、必ず何らかのひずみが生じるため、表現したい地図の目的に応じて投影法を選択する必要がある。
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

地理院地図と地図投影法に関する正誤判定。Web メルカトル図法と UTM 図法の違いを理解しているかが問われる。

1. 正しい。メルカトル図法では高緯度ほど引き延ばされる性質があるため、同一距離を表すスケールバーは高緯度ほど画面上で長くなる。
2. 正しい。地理院地図では複数種類の地図や空中写真を選択して重ね合わせ表示できる。
3. 正しい。正距図法と正積図法(または正角図法と正距図法)の同時満足は理論上可能。ただし正角と正積の同時満足は不可能
4. 誤り。

地理院タイルの投影法は Web メルカトル図法(Google が開発、Web 地図のデファクト標準)。1/25,000 地形図はユニバーサル横メルカトル(UTM)図法を採用。両者は別の図法で、問題文の「同様にUTM」は誤り。

5. 正しい。地球(球面)を平面に投影すると必ずひずみが生じるため、目的に応じて投影法を選ぶ必要がある。
誤りは 4。選択肢 4。「地理院タイル=Webメルカトル、地形図=UTM」を区別。
💡 正解: 4 — 地理院地図と地図投影法
第23問 🗾 地形測量
📋 問題文

数値地形モデル(DTM)の活用について述べた次の文の中から、明らかに間違っているものを選ぶ問題。

a. DTMと基盤地図情報の建築物外周線を用いて、建築物の地表面からの高さを求めることができる
b. 航空レーザ測量で作成した格子間隔5mのDTMを用いて、地図情報レベル5000の等高線(主曲線間隔5m)を作成できる
c. DTMを用いて標高値を区分ごとに彩色し、陰影をつけた陰影段彩図を作成できる
d. 格子間隔の小さいDTMの方がより詳細な地形断面図を作成できる
e. 中心投影で撮影された同時調整済み数値空中写真からオルソ画像を作成できる
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

DTM(数値地形モデル)の活用に関する正誤判定。DTM は地表面のみの標高データで、建物や樹木の高さを含まない点が要点。

1. 誤り。

DTM(地表面のみ)と建築物の外周線(平面情報のみ・高さ情報なし)の組合せでは、建築物の高さは求められない。建物高を求めるには DSM(数値表層モデル:建物・樹木含む)が必要。

2. 正しい。格子間隔 5 m の DTM から、地図情報レベル 5000(主曲線間隔 5 m)の等高線作成が可能(第536条)。
3. 正しい。DTM から標高別の彩色と陰影処理で陰影段彩図を作成できる。
4. 正しい。格子間隔が小さい DTM ほど詳細な地形断面図が作成できる。
5. 正しい。DTM を用いて中心投影写真からオルソ画像(正射投影画像)を作成できる。
誤りは 1 のみ。選択肢 1。「建物高さ=DSM、地表面のみ=DTM」が要点。
💡 正解: 1 — 数値地形モデル(DTM)の活用
第24問 🗺️ 地図・GIS
📋 問題文

地理空間情報活用推進基本法における基盤地図情報について述べた5つの文のうち、「明らかに間違っているものだけの組合せ」を選択する問題。

a. 国土地理院から5mメッシュ及び10mメッシュの数値標高モデルデータが提供されている
b. 基盤地図情報に係る項目は国土交通省令で、測量の基準点、海岸線、軌道の中心線、道路中心線、建築物の外周線など13項目が定められている
c. 都市計画区域内における高さの誤差は5.0m以内とされている
d. 既存の測量成果の編集により作成する方法も認められている
e. ISO規格が適合規格に含まれている
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

地理空間情報活用推進基本法における基盤地図情報に関する正誤判定。

a. 正しい。国土地理院から 5m メッシュ及び 10m メッシュの数値標高モデルが提供されている(10m は全国、5m は都市部・河川流域等の一部地域)。
b. 誤り。

基盤地図情報の 13 項目には道路中心線は含まれない。正しくは「道路縁」が該当項目。13 項目:測量基準点、海岸線、公共施設の境界線(道路区域界・河川区域界)、行政区画境界・代表点、道路縁、河川堤防、軌道中心線、標高点、水涯線、建築物の外周線、町字境界・代表点、街区境界・代表点。

c. 誤り。

都市計画区域内の高さの誤差は 1.0 m 以内。問題文の「5.0 m 以内」は誤り(区域外は 5.0 m 以内が正しい)。

d. 正しい。新たな測量作業以外に、既存の測量成果の編集で作成する方法も認められている(基本法 第17条)。
e. 正しい。適合すべき規格には JIS X 7100 系の地理情報規格に加え、ISO の規格(ISO 19103・19118 等)が含まれる(国土交通省告示第1144号)。
誤りは b, c の組合せ = 選択肢 3(b, c)。
💡 正解: 3 — 基盤地図情報(地理空間情報活用推進基本法)
第25問 📐 応用測量
📋 問題文

点Pを始点、点Qを終点とする基本型クロソイド(対称型)の道路建設において、円曲線部の半径R=180m、交角I=60°、クロソイドパラメータA=110m、円周率π=3.142のとき、点Pから点Qまでの路線長を求めよ。

a. 256m
b. 312m
c. 361m
d. 428m
e. 483m
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

基本型(対称型)クロソイドの路線長を求める問題。線形は「クロソイド(長さ L)→ 円曲線 → 同じクロソイド(長さ L)」とつながる。R = 180 m、交角 I = 60°、A = 110 m、π = 3.142。

① クロソイド長 L

基本公式 A² = R·L より L = A² / R。

L = 110² / 180 = 12,100 / 180 ≒ 67.2 m
② 円曲線長 Lc

クロソイド1本が消化する接線角は τ = L/(2R)。対称型では両端で 2τ = L/R を使うので、円曲線の中心角は α = I − L/R(rad)。

よって Lc = R·α = R·I[rad] − L。I = 60° = π/3 rad なので、

R·I[rad] = 180 × π/3 = 60π = 60 × 3.142 = 188.52 m

Lc = 188.52 − 67.2 = 121.3 m

③ 総路線長(両端のクロソイド+円曲線)
総長 = 2L + Lc = 2×67.2 + 121.3 = 255.7 ≒ 256 m
最も近いのは 選択肢 1(256 m)。対称型は「総長 = L + R·I[rad]」と一気に出せる(2L + (R·I[rad] − L) = L + R·I[rad])。
💡 正解: 1 — 計算:道路設計(クロソイド)
第26問 📐 応用測量
📋 問題文

公共測量における用地測量について述べた5つの文のうち、明らかに間違っているものを選ぶ問題。

a. 公図転写時に隣接公図間の字界相違があっても調整せずそのまま転写した
b. 権利者確認調査で測量計画機関から貸与された資料を基に権利者調査表を作成した
c. 復元測量で亡失した境界杭を復元すべき位置に仮杭設置し、事前説明は実施したが現地立会いは行わなかった
d. 4級基準点から節点2点の開放多角測量により補助基準点を設置し、放射法で境界点を測定した
e. 用地境界仮杭設置を4級基準点以上から放射法または視通法により行った
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

公共測量における用地測量に関する正誤判定。

1. 正しい。公図間で字界の相違がある場合は、調整せずそのまま転写するのが規程通り。
2. 正しい。測量計画機関から貸与された資料を基に権利者確認調査表を作成する。
3. 正しい。復元杭設置時は事前説明を行ったうえで、原則として立会いは行わない。
4. 誤り。

補助基準点を設置する際の開放多角測量では、辺長 100 m 以内、節点は 1 点以内が基準(作業規程の準則 第681条)。問題文の「節点 2 点」は誤り。

5. 正しい。放射法または視通法による用地境界仮杭の設置は規定通り。
誤りは 4。選択肢 4。「補助基準点設置の開放多角=節点1点以内」が要点。
💡 正解: 4 — 用地測量
第27問 📐 応用測量
📋 問題文

境界点A、B、C、Dで囲まれた四角形の土地の面積を求める問題。点Cは直接観測できないため、補助基準点Pを設置。トータルステーションで測量した座標値が与えられている。点Pから点Cまでの距離は10.000m、方向角は330°。四角形ABCDの面積を求めよ。

a. 114.202 m²
b. 160.050 m²
c. 227.550 m²
d. 285.035 m²
e. 354.707 m²
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

四角形 ABCD の面積を座標法(シューレースの公式)で求める問題。点 C は直接観測できないので、補助基準点 P から距離 S=10.000 m・方向角 330° で C の座標を出してから求積する。

① 点 C の座標

P → C の変位を方向角から求める(X=北、方向角は北から時計回り)。

・ΔX = S·cos330° = 10 × 0.8660 = +8.660 m

・ΔY = S·sin330° = 10 × (−0.500) = −5.000 m

P(−14,032.000, −9,605.000) に加えて C ≒ (−14,023.340, −9,610.000)。

② 原点を (−14,000, −9,600) に平行移動(面積は変わらない)

・A(15.500, 25.000) B(12.000, 15.500) C(23.340, 10.000) D(25.500, 30.500)

③ シューレースの公式で 2S を計算
2S = |Σ(x_i·y_(i+1) − x_(i+1)·y_i)|

・A→B:15.5×15.5 − 12.0×25.0 = −59.75

・B→C:12.0×10.0 − 23.34×15.5 = −241.77

・C→D:23.34×30.5 − 25.5×10.0 = +456.87

・D→A:25.5×25.0 − 15.5×30.5 = +164.75

2S = |−59.75 − 241.77 + 456.87 + 164.75| = 320.1 → S = 160.05 m²
よって 選択肢 2(160.050 m²)。「方向角から ΔX,ΔY を出す」「座標は平行移動してよい」が要点。
💡 正解: 2 — 計算:用地測量の求積
第28問 📐 応用測量
📋 問題文

公共測量における河川測量について述べた文のうち、明らかに間違っているものはどれか。

a. 距離標の設置間隔は河口から河心に沿って200mを標準とする
b. 単点観測法で位置情報サービス事業者の補正データ使用時、距離は3km以内とする
c. 水準基標は水位標に近接した位置に設置し、間隔は5~20kmを標準とする
d. 定期横断測量は水際杭を境に分け、陸部の測量範囲は水際杭から20mを標準とする
e. 横断面図を出力する場合、横縮尺は100~1,000分の1、縦縮尺は100~200分の1を標準とする
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

公共測量における河川測量に関する正誤判定。

1. 正しい。距離標の設置間隔は、河川河口または幹川合流点を起点として河心に沿って 200 m を標準とする。
2. 正しい。位置情報サービス事業者が算出した補正データを使用する場合、その地点から距離標までの距離を 3 km 以内とする。
3. 正しい。水準基標は水位標に近接した位置に設置し、設置間隔は 5 km〜20 km を標準とする。
4. 誤り。

定期横断測量の陸部の測量範囲は、水際杭ではなく堤内 20〜50 m を標準とする。問題文の「水際杭から 20 m」は誤り。堤防・堤内地の状況把握のため、より広い範囲が必要。

5. 正しい。横断面図データの縮尺は、横方向 1/100〜1/1,000、縦方向 1/100〜1/200 を標準とする。
誤りは 4。選択肢 4。陸部測量範囲は「堤内 20〜50 m」が要点。
💡 正解: 4 — 河川測量
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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)