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測量士試験 令和5年 午前 第2問
〔座標系〕の解説・解答

📅 2023年5月21日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第2問 🌐 座標系
📋 問題文

次のa~eの文は,国際地球基準座標系(以下「ITRF」という。)について述べたものである。明らかに間違っているものだけを全て含む組合せはどれか。次の中から選べ。

a. ITRFにおける地球上の位置は、三次元直交座標(X, Y, Z)で表される。
b. 日本の測地成果は、ITRFが更新されると連動して更新される。
c. ITRFのX軸は、回転楕円体の中心及び経度0°の子午線と赤道との交点を通る直線であり、回転楕円体の中心から緯度0°の子午線と赤道との交点に向かう値は正である。
d. ITRFのY軸は、回転楕円体の中心及び東経90°の子午線と赤道との交点を通る直線であり、回転楕円体の中心から90°の子午線と赤道との交点に向かう値は正である。
e. 日本列島の位置をITRFで表すと、X, Y, Zの値域は、X<0, Y>0, Z>0であり、札幌市役所から那覇市役所に向かうベクトル(△X, △Y, △Z)の符号は(負、正、負)となる。
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

ITRF(国際地球基準座標系)に関する正誤判定。地心直交座標系の構造を理解しているかが問われる。

a. 正しい。ITRF は地球の重心を原点とする三次元直交座標 (X, Y, Z) で位置を表現する。
b. 誤り。

Y軸の取り方が逆。ITRF は右手系のため、X軸(経度 0°方向)と Z軸(北極方向)を決めると、Y軸は東経 90°方向に自動的に決まる。「西経 90°」は誤り。

c. 正しい。日本国内(東経 135°付近)の地点は本初子午線方向(X軸正方向)から見て真裏寄りに位置するため、X 座標は負になる。
d. 正しい。日本は GRS80 楕円体を採用しており、その短軸(自転軸方向)は ITRF の Z軸と一致するよう定義される。
e. 誤り。

日本の測地成果は ITRF の更新と連動して自動更新されることはない。法令上の手続きを経て改定される(例:JGD2011 は ITRF2008 を基に法令で固定)。「ITRF が更新されると連動して更新」は誤り。

誤りは b, e の組合せ = 選択肢 4(b, e)。
💡 正解: 4 — 国際地球基準座標系(ITRF)
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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)