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測量士試験 令和4年 午前 第5問
〔誤差・統計〕の解説・解答

📅 2022年5月22日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第5問 🔢 誤差・統計
📋 問題文

100点満点の試験で、受験者の得点が平均60点、標準偏差10点の正規分布に従う。1,000人が受験し、上位3%が合格する場合、最低合格点は何点か。

a. 74点
b. 79点
c. 84点
d. 89点
e. 94点
📑 元問題ページ元問題
💡 解説

正規分布と標準偏差の意味を、正規分布表と結びつけて使えるかを問う問題。平均 μ = 60 点、標準偏差 σ = 10 点、上位 3 % に入るための最低点を求める。
最初に確認しておきたいのが、受験者 1,000 人という数字は答えに一切使わないということ。求めるのは「上位 3 %」という割合に対応する点数であって、人数は関係しない(1,000 人でも 1 万人でも答えは同じ)。試験では、こうした使わない数値がまぎれ込んでいることがある。

① 「上位 3 %」を上側確率に読みかえる

正規分布表(表 5)が与えているのは上側確率 Q(u)、すなわち「標準正規分布で u より右側にある面積」である。「上位 3 %」とはまさに右端の 3 % のことなので、そのまま次のように置ける。

Q(u) = 0.03 となる u を表から探す → Q(1.88) ≒ 0.0301 → u = 1.88

ここで 0.03 を 2 で割ってはいけない。半分にするのは「平均から両側に外れる確率」を扱う場合(信頼区間など)であって、本問は上側だけを見る片側の問題である。この取り違えが最も多い誤答パターン。

② 標準化の式を逆に使って点数に戻す

標準化とは、任意の正規分布を「平均 0・標準偏差 1」の標準正規分布に置きかえる操作で、次の式で表される。

u = (x − μ) ÷ σ

u が「平均から標準偏差いくつ分だけ離れているか」を表している、と読むと意味がつかみやすい。今回は u のほうが分かっていて点数 x を知りたいので、この式を x について解く。

x = μ + u × σ = 60 + 1.88 × 10 = 78.8 点
③ 選択肢と照合する

78.8 点に最も近いのは 79 点。上位 3 % に入るには平均より標準偏差 1.88 個分ぶん上、すなわち約 19 点上回る必要がある、というのがこの問題の意味するところ。

よって 選択肢 2(79 点)。
💡 手順は「上位 X % → 上側確率 X/100 → 表から u → x = μ + uσ」の一本道。片側なので 2 で割らないこと、そして人数のような使わない数値に惑わされないことが要点。

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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)
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