次の a 〜 e の文は、公共測量における用地測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

用地測量の各作業に関する正誤判定。
用地測量は取得する土地の範囲と面積を確定させる作業なので、資料を勝手に加工しないことと、観測値の採用の仕方が繰り返し問われる。この 2 点を軸に読むと絞り込みやすい。
公図等転写連続図は、法務局にある公図を写して連続的につないだ図面である。公図は現地と厳密に一致することが保証された資料ではないため、隣接する公図どうしで境界線が整合しない部分が出るのはむしろ当たり前といえる。
このとき接合部が合うように境界線を編集してはならない。編集してしまうと、公図が実際に何を記載していたのかが図面から失われ、後の境界確認で「資料上はこうなっている」と示す根拠がなくなるからである。整合しない部分は整合しないまま転写し、その食い違い自体を情報として残すのが正しい。したがってこの記述は誤り。
権利者確認調査では、測量計画機関から貸与された登記簿・公図・地積測量図などの資料に基づいて権利者調査表を作成する。土地の所有者や関係権利者を把握する作業で、後の境界立会いの案内先を確定させる前提になる。記述のとおり。
境界測量は近傍の 4 級基準点以上の基準点に基づいて行うのが原則だが、家屋の密集などで基準点からの視通が確保できない場合には、やむを得ない措置として補助基準点を設置し、それに基づいて観測してよい。記述のとおり。
再初期化を挟んで 2 セット観測するところまでは正しい。再初期化するのは、初期化(整数値バイアスの決定)が誤って固定された場合にそれを検出するためである。
誤っているのは採用する値のほうで、境界点の座標値には両セットの平均値を用いる。2 セット観測する目的は、較差を点検したうえで平均をとり精度を高めることにある。1 セット目だけを採用して 2 セット目を点検値扱いにすると、せっかく観測したもう一方の情報を捨てることになる。したがってこの記述は誤り。
境界点間の距離は 0.001 m(mm 単位)まで記録し、その次の位は切り捨てる。用地測量で扱う精度に見合った桁で、必要以上の桁を残さないという趣旨である。記述のとおり。