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測量士試験 令和4年 午前 第26問
〔応用測量〕の解説・解答

📅 2022年5月22日実施 / 📄 公式問題PDF 📋 公式解答PDF
第26問 📐 応用測量
📋 問題文

次の a 〜 e の文は、公共測量における用地測量について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a. 公図等転写連続図の作成において、隣接する公図間の境界線が整合しない部分があったため、接合部が合致するように境界線を編集した。
b. 権利者確認調査において、測量計画機関から貸与された資料などに基づき権利者調査表を作成した。
c. 境界測量において、現地で境界点を直接測定し、その座標値を求めることとしたが、家屋の密集により基準点からの視通を確保できなかったため、補助基準点を設置して作業を行った。
d. ネットワーク型 RTK 法による境界測量で、1 セット目の観測終了後に再初期化を行い、2 セット目の観測を行った。境界点の座標値には 1 セット目の観測値を採用し、2 セット目の観測は点検値とした。
e. 境界測量において、境界点間の距離を計算した際に、0.001 m の次の位を切り捨てた。
1. a,b2. a,d3. b,c4. c,e5. d,e
📄 原典の問題ページ(画像)
元問題
💡 解説

用地測量の各作業に関する正誤判定。
用地測量は取得する土地の範囲と面積を確定させる作業なので、資料を勝手に加工しないことと、観測値の採用の仕方が繰り返し問われる。この 2 点を軸に読むと絞り込みやすい。

a. 誤り。 ← これが1つ目

公図等転写連続図は、法務局にある公図を写して連続的につないだ図面である。公図は現地と厳密に一致することが保証された資料ではないため、隣接する公図どうしで境界線が整合しない部分が出るのはむしろ当たり前といえる。
このとき接合部が合うように境界線を編集してはならない。編集してしまうと、公図が実際に何を記載していたのかが図面から失われ、後の境界確認で「資料上はこうなっている」と示す根拠がなくなるからである。整合しない部分は整合しないまま転写し、その食い違い自体を情報として残すのが正しい。したがってこの記述は誤り。

b. 正しい。

権利者確認調査では、測量計画機関から貸与された登記簿・公図・地積測量図などの資料に基づいて権利者調査表を作成する。土地の所有者や関係権利者を把握する作業で、後の境界立会いの案内先を確定させる前提になる。記述のとおり。

c. 正しい。

境界測量は近傍の 4 級基準点以上の基準点に基づいて行うのが原則だが、家屋の密集などで基準点からの視通が確保できない場合には、やむを得ない措置として補助基準点を設置し、それに基づいて観測してよい。記述のとおり。

d. 誤り。 ← これが2つ目

再初期化を挟んで 2 セット観測するところまでは正しい。再初期化するのは、初期化(整数値バイアスの決定)が誤って固定された場合にそれを検出するためである。
誤っているのは採用する値のほうで、境界点の座標値には両セットの平均値を用いる。2 セット観測する目的は、較差を点検したうえで平均をとり精度を高めることにある。1 セット目だけを採用して 2 セット目を点検値扱いにすると、せっかく観測したもう一方の情報を捨てることになる。したがってこの記述は誤り。

e. 正しい。

境界点間の距離は 0.001 m(mm 単位)まで記録し、その次の位は切り捨てる。用地測量で扱う精度に見合った桁で、必要以上の桁を残さないという趣旨である。記述のとおり。

誤りは ad。その組合せは 選択肢 2(a, d)。
💡 公図は整合しなくてもそのまま転写(編集不可)。RTK 2 セットは平均値を採用(1セット目採用+2セット目点検、は誤り)。この 2 つは令和7年 第26問でも同じ論点が問われている。

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出典:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」を加工して掲載(政府標準利用規約準拠)
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