公共測量により,水準点 A,B の間で1級水準測量を実施し,表 12 に示す結果を得た。温度変化による標尺の伸縮の影響を考慮し,使用する標尺に対して標尺補正を行った後の,水準点 A,B 間の観測高低差は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
ただし,観測に使用した標尺の標尺改正数は,20 ℃において 1 m 当たり −8.0 × 10−6 m,膨張係数は +1.0 × 10−6 / ℃とする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
| 観測路線 | 観測距離 | 観測高低差 | 気温の平均値 |
|---|---|---|---|
| A → B | 1.8 km | +40.0000 m | 23 ℃ |
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解説
💡 標尺補正量={改正数+(気温−20℃)×膨張係数}×高低差。距離ではなく高低差に掛ける。
1級水準測量では標尺補正計算を行う(準則第67条)。標尺補正量は、観測時の気温での 1 m 当たりの改正量に高低差を掛けて求める。
ΔC = {C0 + (T − T0) α} × ΔH
(C0:基準温度での標尺改正数、T:観測時の気温、T0:基準温度、α:膨張係数、ΔH:観測高低差)
(C0:基準温度での標尺改正数、T:観測時の気温、T0:基準温度、α:膨張係数、ΔH:観測高低差)
1 m 当たり:−8.0 × 10−6 + (23 − 20) × 1.0 × 10−6 = −5.0 × 10−6 m
ΔC = −5.0 × 10−6 × 40.0000 = −0.0002 m
補正後の高低差 = 40.0000 − 0.0002 = +39.9998 m
掛けるのは観測距離(1.8 km)ではなく高低差。標尺の目盛の狂いは、標尺で読み取った長さ、つまり高低差に比例して効くためである。
補正後の観測高低差は +39.9998 m。よって 選択肢 3。