測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士補試験 令和3年度 第10問〔水準測量〕解答と解説

令和3年度 第10問📏 水準測量

次の a ~ d の文は,水準測量における誤差への対策について述べたものである。[ア] ~ [エ] に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

a.[ア] を小さくするには,レベルと三脚の特定の2脚を進行方向に平行に整置し,そのうちの1本を常に同一の標尺に向けて観測する。また,レベルの整準は,望遠鏡を特定の標尺に向けて行う。
b.大気の屈折による誤差を小さくするには,視準距離を可能な限り [イ] する方が良い。
c.標尺の [ウ] は,観測点数を偶数にすることで小さくすることができる。
d.標尺台の沈下による誤差を小さくするには,後視・前視・[エ] の順序で観測する。
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解説

💡 整置・整準の向きをそろえる=鉛直軸誤差対策、測点数を偶数=零点誤差対策、沈下には後視→前視→前視→後視。

水準測量の誤差と、それぞれに対する観測上の工夫を結び付ける問題。

ア:鉛直軸誤差

鉛直軸の傾きは観測の工夫で完全には消せない。そこで、三脚の据え方・望遠鏡を向ける標尺・整準の向きを毎回そろえ、傾きの影響が規則的に入って打ち消し合うようにする。視準線誤差のほうは、前後の視準距離を等しくすることで消す。

イ:短く

地表付近は気温の差で空気の密度が変わり、視準線が曲がる。曲がりの影響は視準距離が長いほど大きくなるので、視準距離はできるだけ短くする。

ウ:零点誤差

標尺の底面のすり減りなどで、目盛の 0 が底面と合っていない誤差。標尺を2本1組で交互に使い、測点数を偶数にすると出発点と終点に同じ標尺が立つので打ち消される(準則第64条第2項第三号)。目盛の間隔そのものの狂い(目盛誤差)は、この方法では消えない。

エ:前視・後視

後視→前視→前視→後視の順に読むと、時間とともに一様に進む沈下の影響が前半と後半で逆向きに入り、平均すると小さくなる。準則第64条の読定順序の表でも、1級水準測量で電子レベルを使う場合はこの順序になっている。

ア 鉛直軸誤差、イ 短く、ウ 零点誤差、エ 前視・後視。よって 選択肢 5。