10年前に水平に整地した図25-1 の土地ABCDにおいて,先日,水準測量を行ったところ,地盤が不等沈下していたことが判明した。観測点の位置関係及び沈下量は,図25-1 及び表25に示すとおりである。盛土により,整地された元の地盤高に戻すには,どれだけの土量が必要か。図25-2 の式①を用いて算出し,最も近いものを次の中から選べ。
ただし,盛土による新たな沈下の発生は考えないものとする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
(図25-2)下図はある三角柱で不等沈下が起きたときの模式図である。この図において,不等沈下後の区画△PQRは平面であり,不等沈下の変位は鉛直成分のみとすると,不等沈下によって失われた体積は,式①で表される。
V =(a +b +c)÷ 3 × S ・・・・・・・・式①
V:不等沈下によって失われた体積 a,b,c:沈下量 S:三角柱の底面積(水平面積)
| 観測点 | 沈下量(m) |
|---|---|
| A | 0.3 |
| B | 0.2 |
| C | 0.3 |
| D | 0.2 |
| E | 0.1 |

解説
土地ABCD を中心E で4つの三角形に分け、それぞれに式①(3頂点の沈下量の平均×底面積)を当てはめて足し合わせる。
図25-1 で、A・B・C・D は一辺 40 m の正方形の各辺の中点にあり、E は中心。EA=EB=EC=ED=20 m で、AC と DB は直交している。
よって △AEB、△BEC、△CED、△DEA はどれも、直角をはさむ2辺が 20 m の直角三角形で、面積は 20×20÷2=200 m²。
△AEB:0.3+0.1+0.2=0.6 △BEC:0.2+0.1+0.3=0.6
△CED:0.3+0.1+0.2=0.6 △DEA:0.2+0.1+0.3=0.6
1つの三角形:V=0.6÷3×200=40 m³
合計:40×4=160 m³
※ 一辺 40 m の正方形全体(1,600 m²)で計算すると面積を2倍に見積もってしまう。土地ABCD の面積は 800 m² である。