次のa ~e の文は,写真地図について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
ただし,注記など重ね合わせるデータはないものとする。
a.写真地図は,図上で水平距離を計測することができない。
b.写真地図は,図上で土地の傾斜を計測することができない。
c.写真地図は,写真地図データファイルに位置情報が付加されていなくても,位置情報ファイルがあれば地図上に重ね合わせることができる。
d.写真地図は,正射投影されているので,隣接する写真が重複していれば実体視することができる。
e.写真地図には,平たんな場所より起伏の激しい場所の方が,標高差の影響によるゆがみが残りやすい。
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解説
💡 写真地図は正射投影なので距離は測れるが、視差がないので実体視はできない。
写真地図は、中心投影の空中写真を正射投影に変換した画像(準則第308条・準則第310条)。地図と同じ投影になったことで「できること」と「できなくなること」を整理する。
a. 誤り。
正射変換によって写真全体の縮尺がそろうので、地図と同じように図上で水平距離を測れる。これが写真地図の大きな利点。
b. 正しい。
写真地図は平面的な画像で、等高線や標高の情報を持たない。重ねるデータがなければ、傾斜は読み取れない。
c. 正しい。
画像ファイル自体に座標が入っていなくても、ワールドファイルのような、画像の位置と大きさを書いた別ファイルを添えれば、GIS で地図と正しい位置に重ねられる。
d. 誤り。
実体視ができるのは、中心投影の写真を別々の位置から撮って高さによる像のずれ(視差)があるから。正射投影に直した写真地図ではこのずれが除かれているので、重複していても立体には見えない。
e. 正しい。
正射変換に使う標高データの精度や細かさには限りがあり、高低差の大きい場所ほど補正しきれないゆがみが残りやすい。
明らかに間違っているのは a と d。よって 選択肢 2。