測量士・測量士補 過去問ドリル

測量士補試験 令和元年度 第23問〔地図編集・GIS〕解答と解説

令和元年度 第23問🗾 地図編集・GIS

次のa〜eの文は,公共測量における地図編集について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a.等高線による表現が困難又は不適当な地形は,変形地の記号を用いて表示する。
b.転位及び取捨選択による描画は,小さい縮尺の地図作成において有効な方法である。
c.縮尺の異なる地図においても,地物の取得項目及び表示方法は,共通である。
d.新しい地図の作成のために,複数の既成の地図を使用する場合,縮尺が異なる地図を使用しても良い。ただし,作成する地図より小さい縮尺の地図を使用する。
e.注記は,対象物の種類,図上の面積及び形状により,小対象物,線状対象物などに区分して表示する。
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解説

💡 取得項目や表示は縮尺ごとに違う。基図は作る地図と同じかより大きい縮尺(準則第332条)。

地図編集では、元にする地図の縮尺と、縮尺に応じて何をどう載せるかが要点になる。

a. 正しい。崖・岩・凹地など等高線だけでは形を表しにくい地形は、変形地の記号で表す。準則第228条でも、変形地は可能な限り等高線で取得し、状況によって変形地記号を取得するとしている。
b. 正しい。縮尺が小さくなると記号どうしが重なるので、重要度に応じて載せる物を選び(取捨選択)、位置をずらして(転位)見やすくする。準則第341条も取捨選択などの編集を定めている。
c. 誤り。縮尺が変われば図上で表せる細かさが違うので、どの地物を取得し、どの記号でどう表すかは縮尺(地図情報レベル)ごとに決められている。すべて共通ではない。
d. 誤り。元にする地図(基図データ)は、作る地図と同じか、それより大きい縮尺でなければならない。準則第332条では「編集原図データの地図情報レベルと同等又はそれより小さい地図情報レベル」(地図情報レベルの数値が小さいほど大縮尺)としている。小縮尺の地図からは細部を復元できない。
e. 正しい。注記は、地名・建物名などの対象の種類や、図上での広がり方・形(点状の小さな物、川や道路のような線状の物、地域のような面的な物)に応じて区分し、置き方を変える。
誤っているのは c と d。よって 選択肢 4。