レベルの視準線を点検するために,図12に示すレベルの位置A及びBにて観測を行い,表12の結果を得た。この結果からレベルの視準線を調整するとき,レベルの位置Bにおいて標尺Ⅱの読定値を幾らに調整すればよいか。最も近いものを次の中から選べ。
ただし,読定誤差は考えないものとする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
| レベルの位置 | 標尺Ⅰの読定値(m) | 標尺Ⅱの読定値(m) |
|---|---|---|
| A | 1.5906 | 1.5543 |
| B | 1.4079 | 1.3616 |

解説
レベルの杭打ち調整法の計算。両標尺の中央(A)で測った高低差には視準線誤差が入らないので、これを正しい値とする。B から測った値とのずれを、視準距離に比例する傾きの誤差として配分する。
標尺Ⅰ − 標尺Ⅱ = 1.5906 − 1.5543 = 0.0363 m(どちらも 15 m で、誤差は打ち消し合う)
1.4079 − 1.3616 = 0.0463 m。正しい値より 0.0100 m 大きい。
B から標尺Ⅰまでは 3 m、標尺Ⅱまでは 3 + 15 + 15 = 33 m。視準線の傾きによる狂いを 1 m あたり e とすると、標尺Ⅰの読みには 3e、標尺Ⅱの読みには 33e が入る。
(Ⅰ − Ⅱ) の観測値 = 正しい値 + 3e − 33e = 0.0363 − 30e = 0.0463
e = −0.0100 ÷ 30 ≒ −0.000333 m
標尺Ⅱの読みに入っている狂いは 33e = −0.0110 m(実際より小さく読んでいる)。
正しい読み = 1.3616 + 0.0110 = 1.3726 m
確かめ:標尺Ⅰの正しい読みは 1.4079 + 0.0010 = 1.4089 m で、1.4089 − 1.3726 = 0.0363 m と ① に一致する。標尺Ⅰの 3 m 分の狂いを無視して 0.0100 m だけ直すと 1.3716 m(選択肢 2)になる。