測量士試験 令和6年 午前 第18問
〔写真測量〕の解説・解答
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📋 問題文
次の a~e の文は,リモートセンシングについて述べたものである。明らかに間違っている ものだけの組合せはどれか。 次の 1~5 の中から選べ。
a. 光学センサで広く採用されているプッシュブルーム走査方式のラインセンサでは,人工衛星の 進行とともに帯状に画像を取得しており,その画像は正射投影画像である。
b. 熱赤外線のリモートセンシングでは,対象物からの熱放射を観測するため,夜間でも水面の温 度や雲の分布を観測することができる。
c. 可視光の波長帯は,近赤外線の波長帯に比べて植物からの反射率が高い。
d. 合成開口レーダ(SAR)は,対象物にマイクロ波を照射し,その反射波を受信して地表面の状 態を把握する能動型センサである。
e. 光学センサで受信する電磁波は,マイクロ波センサで受信する電磁波より波長が短く,より雲 を透過しづらい。
1. a,b2. a,c3. b,d4. c,e5. d,e
📄 原典の問題ページ(画像)
💡 解説
リモートセンシングのセンサ・電磁波特性に関する正誤判定。
a. 誤り。
プッシュブルーム方式のラインセンサは一次元中心投影方式。センサ取付直下の軌跡を中心に倒れこみ歪が生じるため、正射投影ではない。リモセンには中心投影方式(フレーム/ライン/ポイントセンサ)と非中心投影方式(側視レーダ・SAR)があり、ラインセンサは中心投影の一種。問題文の「正射投影」は誤り。
b. 正しい。熱赤外リモセンは対象物が放射する熱エネルギーを直接観測するため、太陽光不要で夜間も観測可能。可視・反射赤外との大きな違い。
c. 誤り。
植物は近赤外線(波長 700〜2500 nm)を強く反射する性質を持つ。可視光(380〜780 nm)の反射率は近赤外より低い。問題文の反射率の高低関係が逆。NDVI などの植生指標はこの差を利用する。
d. 正しい。SAR(合成開口レーダ)は能動センサで、マイクロ波(可視光より波長が長い)を発射して反射を受信する。昼夜・天候を問わず観測可能。
e. 正しい。マイクロ波(cm オーダー)は波長が長く、雲粒(0.1mm程度)を回り込むため雲を通過しやすい。可視光(nm オーダー)は雲粒に乱され通過しにくい。
誤りは a, c の組合せ = 選択肢 2(a, c)。
💡 植物は近赤外を強く反射する(可視より高い)。ラインセンサは中心投影で正射投影ではない。SAR は自ら電波を出す能動型。
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